管理栄養士のローカーボ・キッチン

食べたものがからだをつくる

東都大学野球連盟に所属する
日本大学野球部の栄養管理を、
1年ほど前からさせていただいています。

東京6大学と違って、
東都大学野球は4部制になっており、
秋と春のリーグ戦の度に、
それぞれの最下位と最上位が入れ替え戦を行います。
2部だったチームが1部昇格後、次のリーグ戦で優勝もあれば、
逆に、
1部にいても次のリーグ戦で2部降格も当たり前の、
実力が拮抗している東都野球は
「戦国東都」と呼ばれているほど、
高い実力が拮抗しています。

大学野球の名門、日本大学野球部も、
長い間2部にいました。
そんな中、1年ほど前に栄養管理のおはなしをいただき、
まずは寮の食事や試合前後の食事内容を全面的に変えました。
学生向けのセミナーも設けていただき、
スポーツ栄養についてお話し、
部員全員で共有できました。

栄養に関する取り組みは、
優勝という大きな結果の
小さなピースのひとつです。
部員全員の力があってこその結果です。
そして、選手を支える家族の姿を、
試合の日、神宮球場で何度か目にする機会もありました。
日々の食事作りに関しては、
栄養強化する分、
買い物や調理の手間がかかることになっても、
学生のためにと、
温かいものは温かく、
冷たいものは冷たくと、
いつも気を使って作ってくださる調理の方にも大変、お世話になりました。
仕事でご一緒した方に、
大学野球の栄養管理をさせていただいていることを話す機会があったあと、
野球部員全員に、
食品メーカーさんから差し入れを頂いたこともありました。
そしてなにより、
栄養管理も重要な戦略のひとつという認識のもと
指揮をとられた
監督のお力があり、
トントン拍子で一部昇格、
今シーズン12年ぶりにリーグ優勝を果たしました。

そして今、
全国の大学と高校の野球の頂点を決める、
明治神宮大会が開催されています。

今年は、
春、夏と、高校野球、そしてプロ野球、さらに侍ジャパンと続き、
今年は明治神宮大会まで、
どっぷり野球を楽しませていただいております。

野球に限らず、
アスリートは、日々、みんな一生懸命、
トレーニングや練習をしています。

それでも勝負の世界、
誰かが勝ち、
誰かが負けます。

アスリートにとって、
勝ちたいという想いや
練習量やトレーニング技術に、
それほど差があるとは思えません。

それでも
あと1秒、あと1センチ、
勝ち負けを分けるものはなんなのか、
そのひとつが栄養であると考えています。

とくに野球はそうだと思いますが、
瞬時に判断を求められる脳機能を高めることは極めて重要です。
しなやかな筋肉、骨、靭帯などなど、
からだつくる材料は、
タンパク質であり脂質です。
栄養素やエネルギーの代謝には、
ビタミンB群が欠かせませんし、
免疫には、ビタミンAやDなど脂溶性ビタミンも必要です。
スポーツというストレスのシャワーを浴びるような状況下では、
ビタミンCやEなど抗酸化栄養も欠かせません。
筋肉の動きにはミネラルも重要です。
ミネラルは、汗でロスし、
ストレスで消耗されるので、
補わないといけません。
足の裏を酷使するスポーツでは、
赤血球が破壊され、
生理のない男性でも、貧血に注意が必要です。

若い男性選手は、
(とくに胃腸が弱く、下痢しやすい体質の方は)
どちらかというと太りにくいので、
そのような方は
糖質という
手っ取り早しエネルギー源も賢く活用しながら
エネルギー確保につとめるのも手です。

逆に野球選手に多いですが、
中年以降のメタボ体型であれば、
アスリートといえども、
とくにオフシーズンは
夜だけ主食抜きなどの糖質制限も、
適宜、とりいれることも戦略のひとつとなります。

そして
栄養の消化吸収や免疫の要である
腸内環境を整えるために、
酸化油脂や食品添加物、
加工された乳製品や小麦製品の過剰摂取には
もっともと注意が必要です。

わたしたちは、
からだも、こころも、
わたしたちが食べたもの(栄養素)で作られます。

脳も、
半分はタンパク質、半分は脂質から構成されています。

アスリートに限らず、
好きだから、安いから、手間がかからないからという
選択基準で食を選ぶことは、
生命維持という
生物にとっての食がもつ本来の大事な側面を
失ってしまうので注意が必要です。

スポンサーサイト

PageTop

秋の味覚とスポーツ栄養

プロ野球、
いよいよ日本シリーズが始まりますね〜
観に行きたいですが〜〜
チケットとるの大変そうですね、、。

写真は
日本シリーズとは関係ありませんが、
今季、神宮球場にて、
ホーム側から撮影した
ヤクルトの人気マスコットつば九郎です。

IMG_2012.jpg

このあと、なんと、サインをいただきました。
可愛らしい手羽で、
上手に、
さささっ〜〜〜とサインしていました(笑)

さて、スポーツの秋は、
果物、くり、とちの実など、
糖質を比較的、多く含んだ木の実が収穫できる季節です。
糖質系の食品だけでなく、
脂質を多く含んだくるみなども木の実です。

全国で熊の出没がニュースになっていますが、
来たるべく冬=飢餓に備え、
体脂肪を蓄える秋は、
体脂肪を蓄えるに適している食材が豊富な季節とも言えます。

しかし、どうせ糖質を摂るなら、
たとえば輸入小麦
(ポストハーベスト、遺伝子組み換え、品種改良、精製)
など、
人間が自然に手を入れすぎた
ある意味、
不自然な糖質商品より、
比較的、加工が少ない
果物や木の実、芋やカボチャなど、
糖質が比較的高めの食材ではあるけれど、
ビタミンや抗酸化成分、食物繊維など
栄養も摂れながらエネルギーとして活用できる
自然に近い糖質食品の方が、安心です。

とくに、
肥満がなく、
あるいは
やせ気味で、
運動する方、
肥満がない成長期の子ども、
そしてアスリートなど、
糖質は、手っ取り早いエネルギー源として役立ちます。

それがなくても進化はしてきたけど、
今更、狩猟採集時代、縄文時代に戻る必要はなく
せっかく今、ここにある効率的な栄養は、
上手に使っていくほうが、
タンパク質や脂質を、
エネルギーではなく、
筋肉、骨、血管、ホルモン、脳など、
生体の構成成分として有効的に活用できます。

狩猟採集の縄文時代とは違い、
現代社会おいては、
糖質も、脂質も、タンパク質も、
あらゆる栄養素を、
年中通して、摂取できます。

必要最低限の栄養摂取から
より目的に応じた
より健康のための栄養摂取も可能です。

そのためには、
栄養(食品)の質が重要です。
手軽で安価な加工されずぎた商品との区別が重要です。


アスリートなど
エネルギーが必要な方には、
狩猟採集時代にも食べていたと言われている、
木の実や果物、芋、雑穀など、
良質な糖質を有効活用することもできますが、
その前に、
タンパク質と脂質=栄養摂取は、欠かせません。

とくにアスリートは、
マラソンやバスケット、剣道などのように、
足の裏を強く叩きつける結果、
赤血球が壊れることによる貧血や、
汗による鉄を始めたとしたミネラルのロスを考えると、
やはり、
タンパク質とあわせて、
ミネラルの摂取も心がけておきたいものです。
タンパク質やミネラルの豊富な食品は、
果物や木の実など糖質が多い食品ではなく、
赤身肉や魚介、大豆製品、海藻などに豊富です。

おかずをしっかり食べること。
高温の油で揚げたり、炒めて時間を置くなど、
酸化した油の摂取をできるだけ控えること。
大根おろしや生野菜、納豆などの発酵食品、
梅干しや酢などの酸味を活用し、
消化を助けてあげること。
野菜だけでなく、海藻、きのこ、こんにゃく、おからなど
食物繊維系の食材もたっぷり組み合わせて、
腸内環境を整えることが大事ですし、
現代社会だからこそ、
そのような栄養摂取が毎日、行えます。

栄養摂取のあとで、
果物や芋類、雑穀ごはんなどで
エネルギーを入れるか入れないかは、
肥満の有無、
運動の有無でわかれるところです。

すでに糖尿病になった方は、
肥満があろうが痩せがあろうが、
糖質からエネルギー摂取をする限り、
その糖質量に応じて血糖が上昇するため、
エネルギーは良質な油脂から確保することも
考えることになります。

グラスフェッドバターや
ココナッツオイルなどが
良質な飽和脂肪酸が安心ですが、
とくに糖尿病など疾病がある場合、
糖質制限の食事の実践は、
糖質制限の実践に詳しい
医師や管理栄養士の指導の元、行うのが安心です。

病気になってからではなく、
予防医学の観点からも、
精製加工されすぎた
糖質&脂質、
食品添加物、酸化油脂たっぷり商品の摂取は、
避けておきたいものです。

PageTop

腸内環境は大事

テニスのウィンブルドン
男子シングルス決勝、
ジョコビッチさんが2連覇達成しましたね。

ジョコビッチさんといえば、
ご自身のセリアック病の治療食として実践された
グルテンフリーが話題になりました。

セリアック病は、
小麦や大麦などむぎに含まれるタンパク質の一種グルテンが、
小腸で免疫反応による炎症を引き起こし、
膨満感や下痢、貧血、骨や関節の痛み、
筋肉のけいれんやしびれ感などなど、
さまざまな不定愁訴を引き起こすと言われています。

「グルテン(小麦などに含まれるタンパク質)を14日間だけやめてみて、どういう気分になるか試してみてほしい。
そして、15日目に、パンを少しだけ食べて様子をみてほしい。体が発する声に耳を傾けてほしい。」
とご自身の著書
『ジョコビッチの生まれ変わる食事』 ノバク・ジョコビッチ
で、提案されています。

小麦グルテンだけでなく、
腸内環境を乱さず整える栄養摂取は重要です。

昨日、都内で開催された
アスリートのための栄養学セミナーに参加してきました。
やはり、その中でも、
重要なキーワードのひとつが、
腸内環境でした。

栄養の消化吸収の要である腸を、
丈夫に健康に機能させることは、
アスリートに限らず、健康体の基本と言えます。

また、腸内環境の悪化は、
糖尿病、がん、アレルギーなど
さまざまな生活習慣病との関連が指摘されていました。

自律神経にも影響があるようです。

大変、興味深い内容でしたので、
こちらは追って記事にしてご紹介していきたいと思います。

腸を丈夫に元気にするために、
乳酸菌と食物繊維の重要性が改めて指摘されていました。

発酵食品と
野菜、海藻、きのこ、こんにゃく、おからなど、
食物繊維を、毎食、おかずにたっぷり添えていきたいものです。

これに加え、
血糖値を食後、急激に上げる過剰な糖質の常食と、
先の小麦グルテン、
酸化油脂やリノール酸の過剰摂取、
そして食品添加物など、
ヒトの消化管に不自然な栄養や物質のオフも、
重要ではないかと考えます。

PageTop

食べたものでできている

IMG_1430.jpg

昨日、神宮球場に、
野球観戦に行きました。

東都野球、
1部2部入れ替え戦、
2日目。

野球だとダルビッシュ有や、
テニスだとジョコビッチ選手など、
プロのスポーツ選手が、
食べるもの=栄養管理にこだわっているはなしは
ニュースなどで知るところですが、
大学のスポーツの世界でも、
栄養に関する講習など関心が広がっていて、
わたくしも以前、
某大学野球部にお呼ばれし、
部員全員の前でスポーツで必要な栄養について、
お話しさせていただきました。
寮の食事も一新。
タンパク質をはじめ、
抗酸化ビタミンACEの摂取を心がけ、
ジャンクフードによる酸化油脂、トランス脂肪酸、小麦製品の過食をやめ、
良質な油脂と、
アスリートはとくに糖質からのカロリー摂取も有効に活用できます。

アスリートは
どの選手も、
みんな勝つために、
毎日、一生懸命、練習しています。
そんな中で、
勝ち負けがつくとき、
根性も大事ですが、
あと1秒、
あと1センチの差をつけるのは、
栄養ではないかと考えます。

もちろんアスリートだけでなく、
健康管理にも栄養は大事です。

わたしたちは頭の先からつま先まで、
食べたものでできています。

タンパク質と良質な脂質は、
カラダの材料になりますから、
とても大事です

タンパク質と油脂を多く含む食品を摂取することは、
結果的に、
ビタミンやミネラルも幅広く摂取できます。
ビタミンやミネラルは、
とくに動物性のタンパク質系食品に多く含まれるからです。

肉、魚介、卵、大豆製品などのタンパク質系食品に、
栄養の消化吸収や免疫の要である
腸内環境を整える食物繊維をたっぷり添えて、
糖質(主食)でおなかを見なさない食事は、
やはり大切です。

PageTop

からだもこころも、食べたものでできている

先週末、
某アスリート集団に、
栄養のお話をしてきました。

そのときにも紹介させて頂いたのが、
ダルビッシュ有の名言。

「今日の身体は、
 昨日までの食べものできている」

ダルビッシュは、
強いボディをつくるために、
生化学や生理学など多くの本を読破し、
栄養の大切さを実感し、
食事内容に心がけ、
プロテインやビタミンなどのサプリメントも併用されています。

スポーツ界でも、
気合い

根性
だけでなく
科学
の大切さを実感するアスリートが増えているようです。

肥満がない、
筋肉や腱、骨など
強いボディをつくりたいアスリートなので、
糖質も適宜、大事です。
有効なエネルギー源となります。

しかし、
一流のアスリートは、
糖質だけではなく、
野菜だけではなく、
食事を抜くような減量法でもなく、
たんぱく質や良質な脂質、ビタミン、ミネラルなど
肉や魚介、卵などからの栄養摂取の大切さも知っています。

勝ちたいと願うアスリートであれば、
一生懸命、練習はしているはずです。

しかし、
あと1センチ、
あと1秒、
その差を分けるのは栄養ではないかと考えています。

怪我や故障、
その回復の早さや遅さ、
大事な本番前の風邪やインフルエンザ罹患など、
これらも、
気合いではどうにもできません。

ヒトは、
たんぱく質や脂質、ビタミン、ミネラルなどの
栄養素によって、
皮膚も、
免疫力も、
脳細胞も、
心の状態も作られるという事実があります。

糖質は、エネルギーになるもの。
農薬や遺伝子組み換えの弊害が指摘されている小麦粉や小麦製品で摂るよりも、
ごはんが安心でしょうか。
かぼちゃや、新じゃがいもをふかす、
なども、
ベータカロテンやビタミンCが確保できておすすめです。

加えて、毎食、
身体をつくる栄養、
たんぱく質と脂質を、
良質な食材から、
シンプルに、取り入れましょう。

そこに、
栄養素の吸収と免疫の要である
腸内環境を整えるために
食物繊維もたっぷり添えて。

今日食べたもので、
未来の身体をつくることができます!

PageTop