管理栄養士のローカーボ・キッチン

アルコールと血糖値について

昨年12月、
表参道の交差点で信号待ちをしていたら、
ふと前方の男性の後ろ姿が気になって、
直感で、作家の
村上春樹さんではないかと確信し、
信号が変わったので、
そのまま、
そっと、後ろを青山方面へついて歩いて、
人気が少なくなったところで
そっと、お声がけしたところ、
村上春樹さんで、
なんと、
サインをいただきました。

20代の頃、
「ノルウェーの森」を読んで以来のファンです。

今年は縁あって、
東都野球を応援するようになり、
2015セ・リーグ優勝を果たした
東京ヤクルトスワローズの本拠地
神宮球場に通う機会が増え、
そんなこんなも相まって、
今年のノーベル文学賞、
気になっていましたが、
村上春樹さんの受賞とはなりませんでしたね。


さて、
朝、晩、涼しくなりました。
我が家では、
晩酌は、
白ワインから赤ワインも。
焼酎は水割りからお湯割も増えていく季節です。

IMG_1584.jpg


写真は「クローブ」です。
丁子とも言います。
これを1粒、
焼酎のお湯割りに入れると、
ほんのり甘くエキゾチックな香りが
湯気ともにやさしく立って、
おすすめです。

そう、
今回は、
アルコールと血糖値について考えていたいと思います。

お酒に含まれる糖質は血糖を上げますが、
お酒に含まれるアルコール自体は、
血糖を上げません。

糖質を含むお酒は、醸造酒です。
日本酒、ビール、紹興酒など。
ワインは例外で、
辛口であれば赤でも白でも、
ワインに仕上がった頃には、
ブドウ糖の残糖はほとんどなく、
血糖上昇しにくいと考えられています。

糖質を含まないお酒は、蒸留酒です。
焼酎、ブランデーなど、
原料が、米でも芋でも麦でも、
蒸留するろ糖質はゼロになります。

糖質制限食は、
主食メインの
糖質でお腹を満たす(血糖を上げる)食事ではなく、
また、
例えば油ののったサンマは1尾食べられない、
などというカロリー制限食でもないので、
お肉やお魚に合わせて、
そこに、
お酒も添えられるので、
おいしく続けやすい健康食とも言えます。


飲酒に関しては、
「原因は明らかではありませんが、
適度な飲酒は糖尿病の発症を抑制し、
多量飲酒は発症を促進する可能性が、
20の大規模なコホート研究のメタ解析で報告されています。」
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

とあります。

ここでいう飲酒とは、
どのような内容物なのか、
焼酎なのか日本酒なのか、
ここが重要なポイントかと思いますが、
それらの記載はありません。


さらに、
アルコールによる血糖降下作用も知られるところですが、
このメカニズムは、
アルコールが体内に入ると肝臓で行われる
アルコールの分解、代謝が優先され、
その結果、
常に肝臓で行われるべき
血糖値を一定に保つ糖新生が抑制されると、
経口からの糖質摂取がないと、
低血糖になってしまうことがその本質であると考えられます。

おつまみのない
お酒しか飲まないような飲み方で、
長く朝まで飲んでいたりすると、
肝臓の酷使の結果、
糖新生機能が抑制され、
翌朝、低血糖で、
手が震える、
などの経験をされたことのある酒豪の方も
いらっしゃるかもしれません。

わたくしも20代前半の、
すごーく飲めていたころ、
2〜3度、
そのような経験したことがあります。

手が震えて、
慌ててりんごジュースを飲んでいました、、。
糖質制限も栄養のことも、何も知らない20代。
恐ろしいですね、、。

結論。
適量のお酒は、
血糖コントロールに良い

過度なお酒は、
肝機能を疲弊させる結果、
血糖コントロールをはじめ、
からだに良くない、
と言えます。

最後に、適量のお酒、に関して、

社団法人アルコール健康医学協会では、
一般的に、
約1~2単位のお酒を適量(限度)としています。

糖質オフ中でも飲めるお酒でみてみると、
1単位は

焼酎(アルコール度数25度)
0.6合(110ml)

ウイスキー(アルコール度数43度)
ダブル1杯(60ml)

ワイン(アルコール度数14度)
1/4本(180ml)

となります。

ん、、、、、
これで抑えられるなら、、、、
安心かも、、、
ですね、、、、、。


お酒の適量には、
アルコール分解酵素を持っているかいないかなど
遺伝的な要素が関与し、
個人差が大きく、
また、
同じ人であっても、
加齢による変化、
睡眠時間や疲れ具合などでも
かわってくるものと考えられます。

思考はシャープなままで、
リラックスできる程度、
つまり、
酔っ払わない程度が、
適量なのかなとも考えています。

そして、
アルコールの代謝には、
多くのビタミンB群を消費します。
なかでも、
葉酸は、ビタミンB12と協力して、
赤血球の賛成にはたらくビタミンですが、
アルコールの大量摂取で欠乏しやすいのが特徴です。

ビタミンB群は、
肉や魚介をとっておくと、
B1も、B2も、ナイアシンも、、、と、
たいていのB群をまかなえます。
ビタミンB12にいたっては、
肉や魚介つまり、動物性食品にしか含まれません。

葉酸は、レバーや貝類など、
やはり、肉や魚介のほか、
菜の花、モロヘイヤ、春菊、ほうれん草、
アスパラガス、かぶの葉っぱなど
緑の濃い野菜にも豊富です。

お酒をのむときも、
やはり、
お肉やお魚を組み合わせておかずを揃え、
そこに緑野菜や、
海藻、きのこ、こんにゃくなどの
食物繊維を添える
おつまみ=おかずたっぷり食は、必要です。

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糖質オフでも飲み過ぎは要注意です

ご無沙汰してしまいました、、。
公私ともに立て込んだ1週間となり、
今週は、ヨガにも行けていません、、。

そして今週末は、
クリニック勤務の後、
その足で東京駅から秋田へ。
25日(日)に、
糖質制限ランチ付きのセミナーがあり、
糖質制限食の実践について、お話します。
こちら、すぐに満員御礼となり、
ブログでの紹介ができませんでした。

秋田県で、今回、糖質制限ランチを頂けるのは、
「オステリア ムーリベッキ」です。
http://www.sentir-sensyukoen.com/murivecchi/

こちらは、後日、メニューなど、
アップしますね。

糖質量にも気をつけたお料理を楽しめるレストランが、
全国に広がっているのは、
なんとも心強いですね。

そして、先日、
糖質オフの集まりで、
蒲田にある「らんま」という
糖質制限の鉄板焼きコース料理を楽しみました。

ご参加頂きました皆々様、
楽しいひとときをご一緒させて頂きまして、
改めて御礼申し上げます。

昨年末の忘年会に続き、
本当に楽しいひとときとなりました。

らんまでの糖質制限コースは、
お好み焼きだけでなく、
サラダにはじまり、
鶏肉や豚肉の鉄板焼きのボリュームが凄くて、
もう大満足です。
最後、お好み焼きともんじゃ焼きで〆となります。
写真は、
〆のお好み焼きです。

らんまお好み焼き

小麦粉ではなく、
ふすま粉使用との事。
味は、お好み焼きでしたよ。

そして、
糖質制限のコースは、
飲み放題もついていましたので、
やはり、
飲み過ぎてしまいました。
なのに、
楽しい盛り上がりの勢いのまま、
二次会へも行ってしまいました。
それほど、楽しい楽しい会でした。


糖質制限食を実践して、わたしは、
確実に酒量が増えました。

糖質オフのお酒といえども、
酒好きの皆さん、
どんどん酒量が増えていかないように、
飲み過ぎは、
注意が必要です。

肝機能の数値が悪くなってきたら、
やはり、
量を見直す時期ですね。

わたしは、
20歳からお酒を呑み始めて、
それまで、
子どもの頃から食べ物の好き嫌いが多く、
お肉は鶏ささみくらいしか食べられず、
魚も、鮭か白身か甲殻類くらいしか食べられず、
たんぱく質は、納豆か卵から摂取する程度。
量も小食で、あまり食べられなかったため、
今思うと栄養不足だったと思うのですが、
自宅や学校で倒れて、
救急車で運ばれたことも、、。

そんな味覚を変えてくれたのが、
お酒でした。

お酒を呑むようになって、
食べるものが美味しく感じられ、
いろんなものを食べられるようになって、
量も食べられるようになって、
それから体力もついて
元気になっていったように感じています。

しかし
糖質制限をはじめて、
主食のかわりをお酒で穴埋めするようになると、
自然に酒量が増えていき、
そこに、
仕事が多忙になり、
無意識のうちに、
ストレスもあったようで、
ますます酒量が増えていったように感じています。

それでも肝機能をはじめ、
血液検査にはまったく問題なく、
調子に乗って飲んできましたが、
昨年末の血液検査で、
いよいよ、γGTPが基準値より、少し高めに、、。

一時期、トライしてみたのですが、
また、
一時期でも良いので断酒をして、
肝臓を休ませてあげたいと考えています。

肝臓をきれいにしておくことと、
筋肉をつけておくことは、
糖質制限をよりよく続けるための糖新生にとっても、
重要なポイントになります。

ということで、
今夜は断酒しました。

今週末の秋田では、
秋田の郷土料理で呑みたいので、
明日も断酒を心がけたいと思います。

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ワインと尿糖検査紙

蒸し暑い日が続いています。
キリリと冷えたドライな白ワインが美味しい季節です。

ワインは醸造酒ですが、
血糖が上がりにくいお酒です。
ワインに含まれる糖は、
ブドウ糖ではなく果糖が多いためです。

ブドウ糖を含まない、
含むとしても少ないワインを探すときに役立つのが
「尿糖検査紙」。

本来、尿のブドウ糖をチェックするための検査紙ですが、
これをワインに浸すと
ブドウ糖含有をチェックできます。

糖質制限美食の聖地、
六本木ミッドタウン4階
「ボタニカ」の
ソムリエの方に教えて頂きました。

比較的、
赤ワインは、糖反応を示さないものが多いです。
白ワインも、辛口は示さないものが多いです。
国産ワインでも、糖反応しないものはしません。

イタリアやフランスの南部のワインは、
糖反応するものがたまにあります。
ぶどうが完熟しすぎて熟成を経ても残糖してしまうのでしょうか。
そんな話をイタリア料理のソムリエにしたら、
イタリア北部のぶどうのワインを空けてくれて、
それをチェックしてみたら糖反応しませんでした。

チリワインは糖反応しないものが多いです。
安いワインでも反応しません。

イタリアワインのものすごーく安いワインは
糖反応するものが多いです。

どこがそのワインを扱っているかもポイントです。
例えば、
高級スーパー紀ノ国屋さんで
2本よりどり1980円のチリワイン、
糖反応しません。

コンビニで
1本2500円ほどした
フランスのピノノワール、
これはばっちり糖反応しました。

こんな感じでワイン好きの方は、
尿糖検査紙をいつもバッグに入れて、
あるいはダイニングに置いて、
浸してみると、面白いですよ。

お店で浸すときはこっそりやってます。

最近、ハマっているワイン。
さっぽろ藤野ワイナリーの
「ナイアガラ」(白)。
http://www.vm-net.ne.jp/elk/fujino/

糖反応は
「ほとんど尿糖は検出されませんでした」
の色でした。

香りが素晴らしく、とてもチャーミングなお味です。
アルコール度数10.5度と低いので、
休日など昼間っから飲みたいときにおすすめです。

余談
中国・桂林へ、羅漢果の取材に行ったときのこと、
アルコール度数の高い「パイチュウ」という焼酎を、
毎晩、一気飲みさせられるという歓迎文化があるのですが、
焼酎なので安心して呑んでいたのですが、
帰国前夜、念のためにと、
持参していた尿糖検査紙を浸してみると、、、、
日本酒ばりの浸したとたんに
「多めの尿糖が検出されました」の真緑に〜〜!
我が家の糖尿人にお土産にと購入した後で、時既に遅し。
砂糖か何かを添加して、飲み口よくしているのか?
ということも過去、ございました。

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