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管理栄養士のローカーボ・キッチン

糖質制限食と認知症

糖質制限食と認知症に関してご質問をいただきました。
結論からいうと、
糖質制限食は認知症予防の効果も期待できると考えられています。


国際糖尿病連合(IDF)
「食後血糖値の管理に関するガイドライン」では、
・食後高血糖は酸化ストレス,炎症,および内皮機能不全を引き起こす
・食後高血糖は高齢2型糖尿病患者の認知機能障害と関連する
とあり、
食後高血糖による酸化ストレスは、
動脈硬化や老化やがん、
パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症にも深く関わっていると考えられています。


九州大学の研究(久山町研究)でも、
「認知症の予防のためには,食後血糖値のコントロールが重要だと考えられる。」

糖尿病,食後高血糖は認知症の危険因子(2011年文献)であることが報告されています。
(Ohara T, et al. Glucose tolerance status and risk of dementia in the community: the Hisayama study. Neurology. 2011; 77: 1126-34.)

また、同じく、
九州大学の研究(久山町研究)で、
65歳以上の住民826人を15年にわたって追跡研究。
糖尿病とその予備軍の人は、
アルツハイマー病を発症するリスクが4.6倍高いことが報告されています。

そのほか、
米ペンシルバニア大学医学部精神医学・神経学の
スティーブン・アーノルド教授らの研究チームは、
糖尿病ではないアルツハイマー病患者の脳の海馬を調べたところ、
糖尿病ではないのに脳内のインスリンの効きが悪く、
神経細胞が糖(グルコース)を使えなくなっていること発見。
このことから、アルツハイマー病は「3型糖尿病」と考えられるようになっています。
(白澤卓二:アルツハイマーは「第三の糖尿病」. 文藝春秋第91巻第6号 pp304-306 2013)。

糖質制限食が認知症にも有効であると考えられる機序として、
1)
糖質を制限する結果、
食後高血糖が起きない、
インスリンが追加分泌されないことと、
2)
糖質を制限する結果、
脳の栄養(脂質、たんぱく質)が確保できることも
考えられます。

こちらも参照ください。
「脳機能と魚」
http://lowcarbkitchen.blog.fc2.com/blog-entry-235.html

「毎日の食事でもの忘れ 認知症を防ぐ!」(宝島社)
http://www.amazon.co.jp/毎日の食事でもの忘れ-認知症を防ぐ-TJMOOK-大柳-珠美/dp/4800235480

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