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管理栄養士のローカーボ・キッチン

油は食べて摂る〜フライパン運動から想うこと〜

朝ごはん
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生野菜や生の果物は酵素を含むせいか
最近、やたらと欲します。
色の野菜はカロテノイドなど抗酸化栄養も豊富です。
ドレッシングはかけません。
吸収を良くする油は、ごまやくるみなど固形から。
液体で油を摂取するなら
良質なオリーブオイルやアマニ、エゴマ油にしています。


お昼ごはん
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麹につけて魚焼きグリルで焼いただけの鶏ささみ。
塩と酢で揉んだにんじんにはごまをトッピング。
ゆでただけのブロッコリーにはしらすと青のりをトッピング。

わかめとえのきのスープで食物繊維を強化。
腸内環境を整えていくために
穀物を制限する方は特に食物繊維は穀物以外からしっかり確保しましょう。


このように、
自宅での自炊では
炒め物、揚げ物はほとんどしなくなりました。
2年ほど経ちます。
2型糖尿病の家族ともども
コレステロールの値はいわゆる正常範囲内です。


ハレの日のご馳走だけでなく、
スーパーの惣菜やお弁当を見ても、
メインのおかずは炒め物、揚げ物ばかり。
サラダや和え物にも、マヨネーズやドレッシングがべったり。
そもそも日本人は、いつから、こんなに、
油を、液体から摂取するようになったのか。
おそらく第二次世界大戦後です。

フランパン運動ってご存知ですか?

戦後、アメリカの小麦粉と大豆油を日本国内で消費するために
キッチンカー(栄養指導車)が各地で導入され全国を駆け回り、
栄養士が、当時の200万人もの国民に
欧米型料理の実演指導など栄養改善指導をしました。
キッチンカーでは、メリケン粉とサラダ油(大豆油)による
パンケーキやスパゲティ、ベーコンエッグ、オムレツの実演調理を行い、
それをフライパン運動と呼んで油調理を勧めました。

ネットなどで検索してみてください。
たくさん、記事出てきます。

サラダ油は、酸化リスクが高くなります。
リノール酸の過剰摂取と相まって、
がんやアレルギーの原因となることが知られています。

糖質制限食で体調が良くなる方は、
糖質制限による血糖上昇が起こらないことに加え、
植物油の摂取量が減ることもあるのではないかと考えています。
植物油は、パン、お菓子、カレールー、パスタソース、揚げ物など
糖質とセットで摂取することが多いからです。

食事には主食をつける
と同じように
おかずは炒める、
サラダにはドレッシングなど
無意識に学習している食習慣ってあります。

しかし、何にも考えずやっていたことを
改めて、歴史を振り返り、
栄養科学の観点から考えると、
ごま油ではなくごまを食べる
米油ではなく米を食べる
大豆油ではなく大豆を食べる

血糖を上げすぎない糖質制限食と同じく、
人体の生理機能に合った食べ方のように思います。

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読書

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

新年最初の投稿は
年末年始の読書のご紹介。

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久しぶりに、また、読んでみました。
魯迅は文学者でもあり、思想家でもあり、革命家でもあります。
「小さな出来事」は、1920年7月に書かれました。
物語はシンプルで
「私」の乗っている道を急いでいた人力車に
道を渡ろうとしていた貧しい老婆の着物が絡まって転んでしまいます。
このことに対して
「私」と人力車の車夫は全く違う態度をとります。
車夫の高貴な品性は、
勇気と希望へとつながります。
おすすめです。


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以下、本文より
科学はどんな質問をしても答えを出してくれる
というものではなく
「そこからさきは、きかれても困るんだ」
というところが、科学にはかならずあるのです。
そうして、それでもそのさきがききたいという人には、
哲学が待っているというわけです。
以上、本文より

栄養の科学を、人間の生活で考えるとき
栄養素は、食べるという文化的な行為によって体内に入ります。
そこから先は
酵素や腸内環境、
つまり遺伝や常にダイナミックに変化し続ける代謝など
さまざまな要因がからみます。

科学で正しい、と言われていることの根拠はどこにあるのだろうかと
常に謙虚に向き合っておきたいと考えさせられる一冊でした。

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