管理栄養士のローカーボ・キッチン

野菜と糖質制限食

野菜レシピ表紙

Blinchiki さんから、
コメントを頂きました。

「荒木先生の本では、野菜の糖すら摂ってはいけないとありますよね。野菜など食べなくても人間生き残れるというのは理解しました。でも、女性として、美容の観点からみたら、野菜なし、ってどうなの?肌荒れとかしないの?って素朴に思ったんです。野菜って本当にそんな役立たずなんでしょうか?栄養管理士としてどう思われますか? 」

わたしが糖質制限食を知って、
糖質制限食を実践はじめた、
2006年当時、
栄養学的には、
野菜はいっさい、いらないんじゃない、
と思っていました。

ましてや化学肥料や農薬で育てられた
現代の野菜を食べることの方が
弊害は大きいんじゃないかとも考えていました。

栄養学的にみても、
ビタミンB群はほとんど、
ビタミンDも、Eも、
カルシウムやマグネシウムも、
亜鉛や鉄も、
ほとんどの栄養素は、
動物性たんぱく質系食品に、
豊富に含まれているからです。

葉酸も、緑色の濃い野菜に含まれますが、
レバーなど、
たんぱく質系食品のほうに多く含まれます。

必要に応じてビタミンA用物質に変わる
緑黄色野菜に豊富なβカロテンも、
ビタミンAをとれば済む事です。
ちなみに、ビタミンAは、
動物性食品にしか含まれない栄養素です。

食物繊維は、
糖質制限食でOKの海藻からだって摂れます。
と、当時は、そう考えました。

ビタミンCは、
そもそも、
新鮮な野菜でないと豊富ではありません。

紫外線、電磁波、
冷暖房完備による寒暖の差、
など、
物理的ストレスも多い
現代社会においては、
ビタミンCだけは、
サプリメントで補う方が効率的ではないかと思っていました。

お肌のハリに影響する
コラーゲンも、
たんぱく質から作られます。

たんぱく質が豊富な食品は、
肉や魚介、卵や大豆製品であって、
野菜ではありません。

ただ、
野菜には、
栄養素ではありませんが、
機能性成分があります。
色や苦みなどの成分です。
このあたりのお話は、
「糖質オフのやさいたっぷりごちそうレシピ」の中で、
コラムとして、たっぷり書きましたので是非、
読んで頂けましたら幸いです。
「糖質オフのやさいたっぷりごちそうレシピ」(アスペクト)
http://www.amazon.co.jp/dp/4757222017


そして頂きましたコメントに、

「それにやっぱり、野菜って美味しいですもんね。
野菜に肯定的な糖質制限の本がでるとは、嬉しいです。
炭水化物や甘いものは我慢できますが、野菜まで我慢というのは、キツいなと思っていました。 」

とありましたが、
わたしも同感です。

わたしは糖質制限食をはじめた当初、
ストイックだった頃、
2〜3年ほどですが、
そんなこんなで頭でっかちになっていたこともあって、
野菜を食べたいともあまり思わなかったのですが、
最近は、ふんだんに、取り入れています。

美味しい事と、
年齢的に、摂取カロリーも落としたいことと、
海藻からだけではなく、
不溶性の食物繊維をたっぷり摂取するためです。

市販の甘いきんぴらごぼうやかぼちゃの煮物など、
糖質が高い野菜や市販品は避けています。
たまねぎ1個、にんじん1本、大根半分、
ことことにて、一度に全部食べました〜
みたいな食べ方もしません。

ステーキだけ、食べるより、
たとえば
クレソンの苦みや瑞々しさ、シャキシャキの食感がいっしょの方が
美味しいです。

人間の食事とは、
ヒトのからだとこころをつくる科学の側面(栄養)と、
美味しい!と味わい、喜べる情緒の側面(文化)が
あわさったものではないかと思います。

栄養素でばかり
ヒトの食品をみていくならば、
サプリメントと変わりません。


ただ、わたしもそうでしたが、
ストイックにやりたい方や時期は、
糖質に敏感というか、
とにかく排除したいという傾向があると思います。

以前、ボタニカで、
春先、食事をしたとき、
新ごぼうをピーラーで薄く長くスライスしたものが、
かりっと揚げてあって、
それが料理の上に
アクセントとしてトッピングされていたのですが、
わたしは、
糖質が多い食材であっても、
このようにすれば
新ごぼうの香りがたのしめるんだ!と感激し、
料理長の新井田さんにお伝えしたところ、
そのごぼうだけ、
残される方もおられるとのことでした。
ストイックな時期のわたしなら、
同じ事をしたかもしれません。

その時々の自分なりに
糖質制限食を実践していくしかありませんね。


「ちなみに野菜を最初にたっぷり食べて肉や魚を食べる食事を続けて、この一ヶ月で平均的血糖値近くまでダウンしています。もう少し下げたいです。毎朝スロージョギングもしているので、野菜我慢しなくてもいいですよね??」
すばらしい改善ですね!
運動も取り入れられていて、運動嫌いなわたくしも見習わねばです、、。
もちろん、野菜を我慢することないと思います。

旬の新鮮な野菜を、
できれば有機栽培など
良く育てられたものを、
美味しく取り入れていきたいですね。
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コメントコメント


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現代の野菜って?

 昔、農家の人から直接買ったトマトは今のように不自然な甘さがなく、とてもすがすがしいおいしさがありました。万人受けする甘いフルーツトマトが流行って、栄養素の補給より、味覚のみに訴えた栽培法では、野菜離れがあっても仕方ありません。今回の野菜に関するコメントは非常に共感する内容でありました。

武藤 幸夫 | URL | 2013/05/21 (Tue) 13:45 [編集]


ありがとうございました

私の疑問を記事で回答してくださり、
本当にありがとうございました。

野菜=ヘルシーという信仰に躍らされることなく、
賢く楽しく野菜と付き合っていければな、と思いました。

是非本を取り寄せて、糖質制限食の幅を広げたいと思います。

ゴボウの香り、たまりませんね。
お話伺っているだけで、香りが伝わってきます。

Blinchiki | URL | 2013/05/22 (Wed) 21:09 [編集]


Re: 現代の野菜って?

武藤 幸夫 さま
ほんとうに、子どもの頃、食べていた野菜の味わいに比べると、なんでも「甘く」「食べやすく」なった気がしますね。

>  昔、農家の人から直接買ったトマトは今のように不自然な甘さがなく、とてもすがすがしいおいしさがありました。万人受けする甘いフルーツトマトが流行って、栄養素の補給より、味覚のみに訴えた栽培法では、野菜離れがあっても仕方ありません。今回の野菜に関するコメントは非常に共感する内容でありました。

tamami oyanagi | URL | 2013/05/23 (Thu) 06:23 [編集]


Re: ありがとうございました

Blinchiki さま
是非、また何かございましたらメール下さい!

tamami oyanagi | URL | 2013/05/23 (Thu) 06:29 [編集]


 
 

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