管理栄養士のローカーボ・キッチン

たんぱく質は、太るか?

バタバタと移動しております。
先週末より、高松、岡山と出かけておりました。
こちらの成果は、5月以降にご案内できる予定です。

そんなこんなで、ブログ更新がままならず、
失礼致しております。

本日は、たんぱく質の摂取についてご質問を頂きましたので
考えてみます。

頂いた質問は、
1) たんぱく質を食べ過ぎたら、太る=体脂肪になるか。


たんぱく質の代謝について、
生化学的に、深く、考察してみたいのですが、
それを待っていると、
いつまでも、
このご質問にお答えできないと思うので、
今、わかっている限りで、
答えたいと思いますが、
まず、太る=体脂肪が増えるとは、
そのおおもとがたんぱく質でも脂質でも、
そのおおもとに含まれるエネルギー、
つまり、
摂取エネルギーが、
自身の消費エネルギーを上回れば、
体脂肪増加=太ることになると、額面上は考えられます。

しかし、
たんぱく質は、
脂質や糖質とは違って、
エネルギーとしてではなく、
心身をつくる材料として優先的に使われるということと、
脂質や糖質とは違って、
食べだめができない栄養素であるという特徴があります。

たんぱく質は、
わたしたちの筋肉、臓器、皮膚、髪の毛、
こころの状態をつくるホルモン、
食べたものを消化する消化液、消化酵素など、
人体のすべてをつくる材料です。

ですから、
たんぱく質を食べないダイエットは、
体重は減るかもしれませんが、
それは、
たんぱく質の摂取不足=身体の材料の不足による、
筋肉量の減少、
骨量の減少、
アルブミンなどの内臓タンパクの減少、
などによる、
物理的な重量(体重)減少と考えられます。

痩せる、太るのメカニズムは、
単純にカロリー計算では解決できことを教えてくれたのが、
糖質制限ダイエットです。

同一カロリーでも、
糖質制限していれば、
人体は、
たんぱく質(アミノ酸)を材料に、
肝臓で糖新生を行い、血糖を一定に保ちますが、
この糖新生の際にエネルギーを消費するため、
糖質制限食を実践している方と、
糖質を摂っている方と、
同じ摂取カロリーだったとしても、
糖質制限食のほうが痩せやすい、という現象が起こります。

また、
糖質、脂質、たんぱく質という3大栄養素は、
それを代謝する過程でエネルギーを消費しますが、
このエネルギー消費も、
たんぱく質がもっとも高い事が分かっています。

ここからわかることも、
同一エネルギー(量)であっても、
そのエネルギー(量)にしめるものが、
どんな栄養素(質)なのかによって、
違ってくる、ということです。

また、その方の、
栄養素の消化吸収能力によっても、
同じ量、
同じ質であっても、
痩せる、太るに差がでると思われます。

難しいですね。


ここからは私の経験による推論ですが、
たんぱく質だけを太るほど食べ過ぎることは、
普通の方であれば、そうないかなと感じています。

食べ過ぎて太るのは、
糖質。
そして、
糖質制限ダイエットで太るあるいは痩せないのは、
脂質です。

鶏肉の食べ過ぎ、
というより、
鶏ささみでなくて、
鶏もも肉の脂や皮の食べ過ぎや、

ゆで卵の食べ過ぎでなくて、
ゆで卵にかけるマヨネーズの摂り過ぎなど。

サーモンの食べ過ぎではなく、
サーモン炒める油脂の摂り過ぎなど。

間食のチーズ、ナッツなど。

脂質は、摂取エネルギーを得やすいようです。
とくに、基礎代謝の低い、女性。中年女性も。

わたしは、むしろ現代人は、
たんぱく質の不足こそ気をつけた方がよいとも感じています。


たんぱく質は、
ストレスで消耗される栄養素です。
対人関係だけでなく、
寒暖の差、電磁波、紫外線など、
狩猟採集時代にはなかった現代社会特有のストレスもありますね。

つねにダイナミックに動いている栄養素の代謝を考えることは、
なかなか、難しいですね。
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コメントコメント


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記事ありがとうございました!

これで不安に思うことなく積極的にタンパク質を食べれそです(^^)

私は22歳で身長173体重が70の男性なのですがbmiからの数値からあと5キロ痩せようと思っています。
しかし、68キロ以下になると疲れがとれなかったり怠かったりします。特に足がきついです。

これは、単純なカロリー不足でしょうか?
タンパク質はしっかりとれているつもりなのですが....
週二日に有酸素なしの筋トレをしています。

食事は朝は食べずに昼はプロセスチーズ4こサラダで夜はむね肉や赤身肉を大体一キロちょいとサラダみたいな感じが多いです。
サラダは葉ものが多いです。
オリーブオイルなどの脂質を追加すべきか悩んでいます。

よろしくお願いいたします。

ユウ | URL | 2014/04/22 (Tue) 20:49 [編集]


人体の不思議

先生のブログで癒されている一人です。 他の糖質制限を推奨されておられる先生方のブログも拝見させて頂いていますが、同年代の女性で、押し付けがましいところが一切なく、誘惑に負けてしまったときなど、特に励まされています。

今回の記事で私自身も実感していることがあったので、初めてコメントさせていただきました。 食事内容が何であれ、摂取カロリーが消費カロリーを超えれば太るという単純計算ではないだろうということです。 もともとやせの大食いといわれるタイプなので、外食で普通の一人前で満足したことがありません。 でも糖質制限を始めてからは、かなりの量のたんぱく質を摂っても、ほとんど体重の増加がないのです。 

同じように野菜の糖質についても、スターチーなものや明らかに甘いと感じるものを除いては、たくさん食べても体重は増加しません。 特に女性なら感じると思うのですが、野菜を多く食べるとお通じもよくなってお肌の調子がとてもよくなります。 脂質多目の糖質制限食にすると、どうしても毛穴に脂がつまって小さい吹き出物ができるのですが、たんぱく質多目、野菜たっぷりの食事では、それがありません。

糖質量による判断だけで、多くの摂取は糖質制限には向かないとされる野菜でも、先ほど書いたスターチーなものと明らかに甘いものを除けば、ほとんど制限なく食べれるのではないかと思っています。 やはり食物繊維とビタミンのなせる業ではなかろうかと。

糖質制限食をすすめるにあたり、そういう野菜(葉物、花物)は糖質量としては多くなってしまうけれど、単純にそのまま制限対象にしなくてもいいですよと言ってもらえれば、私のような野菜大好きな人に与えるストレスは少ないと思います。 

先生は、野菜の糖質量についてどのようにお考えですか?

ベル | URL | 2014/04/23 (Wed) 20:27 [編集]


Re: タイトルなし

ユウさま


> 私は22歳で身長173体重が70の男性なのですがbmiからの数値からあと5キロ痩せようと思っています。
> しかし、68キロ以下になると疲れがとれなかったり怠かったりします。特に足がきついです。
んーそうですね。
体脂肪も高いのでしょうか。
体重は、筋肉がしっかりある方の場合、高く出やすいです。
でも、それは脂肪ではないので、
良い事なので、
単純に体重だけみるよりも、
筋肉量が多いのか、
あるいは
体脂肪が多いのかで、
減量が必要か否かになります。


> 食事は朝は食べずに昼はプロセスチーズ4こサラダで夜はむね肉や赤身肉を大体一キロちょいとサラダみたいな感じが多いです。
> サラダは葉ものが多いです。
> オリーブオイルなどの脂質を追加すべきか悩んでいます。
1日の食事量としては、
男性では少ないかなと感じました。

油ののったさばやあじなどの魚メニューを毎日、取り入れることと、
大豆製品(厚揚げではなく、豆腐や納豆)も取り入れてみてはいかがでしょう。
これにより、
エネルギーも、たんぱく質も、大豆製品からカルシウム&マグネシウムも摂取できます。
チーズからカルシウムしか摂れていないので、
アーモンドを1日20粒程度を目安に入れて、
ここからエネルギーとマグネシウムを摂取するのも良いかもしれません。

もし、体脂肪があまりないのなら、筋トレの前後には、
ふかしただけのかぼちゃや、
無農薬の果物などをあえて、
糖質20g程度を目安に取り入れると、
糖をエネルギーに使えるので、
筋肉の異化亢進をふせげ、
筋力アップにつながりやすいですよ。

tamami oyanagi | URL | 2014/04/24 (Thu) 16:27 [編集]


Re: 人体の不思議

ベルさま
コメント、有り難うございます!
野菜と糖質制限食について、
記事にしてみますね!

tamami oyanagi | URL | 2014/04/24 (Thu) 16:28 [編集]


ありがとうございます!

先生、楽しみに待っております。 お忙しい中、お返事ありがとうございました!

ベル | URL | 2014/04/24 (Thu) 20:21 [編集]


 
 

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