管理栄養士のローカーボ・キッチン

たんぱく質について

昨日から東京は、
お天気に恵まれ、
とても気持ちよい陽気です。

ゴールデンウィーク、
明日から連休ですね。

我が家はみな、人混み、行列嫌いなので、
たいてい、いつも、近くの公園に新緑を見に行くか、
家で、たまった仕事の片付けか、
冬物の整理や夏物の準備などをして過ごします。

今年は、
いつも臨床栄養などご教授頂いている
半田医院院長
半田理絵先生のお宅でランチパーティという
楽しいイベントが控えておりまして、
楽しみです!

さてさて、
たんぱく質の異化亢進について、
ご質問を頂きましたので、
今回は、
たんぱく質について、
考えてみたいと思います。


たんぱく質の重要性は、
このブログでも繰り返しお伝えしています。

たんぱく質は英語でプロテインといいますが、
その語源は、
ギリシャ語の「第一の」
という意味から生まれたものです。

そのくらい、
たんぱく質は生命維持にとって、
第一になくてはならない栄養素です。

なぜなら、
私たちの肉体を形づくる60兆個の細胞、
つまり、
骨も、筋肉も、皮膚も、血管も、血液も、
そして、インスリンなどのホルモンも、
こころの状態をつくる神経伝達物質もすべて、
材料は、
たんぱく質=アミノ酸です。

頭の先からつま先まですべて
たんぱく質でできていると言えます。

このたんぱく質、
私たち生物は、
他の動植物のたんぱく質を食べることで摂取します。
摂取したたんぱく質は、
20種類のアミノ酸に分解し、
腸管から吸収します。

吸収された=体内に入ったアミノ酸は、
血流にのって全身に運ばれ、
細胞内に取り込まれ、
20種類のアミノ酸を、あれこれ組み合わせながら、
他の栄養素も組み合わせながら、
常に新しいたんぱく質として合成しています。

たとえば、コラーゲンというたんぱく質(物質)を作るとき、
私たちは、アミノ酸を材料に、鉄とビタミンCなどを合わせながら、
自分のコラーゲンを作り上げるのです。

コラーゲンはたんぱく質なので、
コラーゲンとしてたんぱく質を摂取しても
ゆで卵としてたんぱく質を摂取しても、
たんぱく質は、いったん、アミノ酸にまで分解れるので、
コラーゲンをのんだら、
そのコラーゲンがそのまま翌朝、
お肌のコラーゲンになることはあり得ません。


新しいたんぱく質を合成する一方、
細胞は自らのたんぱく質を常に分解して捨てます。

つまり、
私たちの肉体を形づくっている60兆個の細胞は、
アミノ酸という分子レベルでみると、

「たまたまそこに密度が集まっている、
分子のゆるい「淀み」でしかない。
しかもそれは高速で入れ換わっており、
この回転自体が「生きている」ということである」
ことが、
生物学者の福岡伸一先生の著書でよく書かれていますが、
まさに、そのようなイメージですね。

そして、
たんぱく質は食べだめができません。

ですから、
私たちが、定期的に、たとえば、1日2〜3回など、
食物を定期的に摂取する意味があるとしたら、
たんぱく質の摂取といっても過言ではないかもしれません。

常にたんぱく質を摂取しければ、
出ていくたんぱく質との収支が合わなくなります。

そしてこの
たんぱく質の
合成(同化)より
分解(異化)する状態が大きいことを
体たんぱくの異化亢進
といいます。

分解>合成は、
たとえば、どんなときに起こるか。

飢餓状態=エネルギーとたんぱく質が摂取できない状況のときです。

常に体たんぱく質は高速で入れ換わっているので、
常にたんぱく質を外から入れないと、
分解が多くなり、収支が合わなくなるというわけです。

こうしてたんぱく質の特徴をみていくと、
たんぱく質は1g4kcalだと、
単純にエネルギーとして捉えられないこともわかります。

たんぱく質は、
エネルギーとなるよりも、
体たんぱく質として常に高速で入れ替わる=肉体を形づくる役割が優先される、
ということです。

ちなみに、
体たんぱくの異化亢進がすすむと、
筋肉量が減少=基礎代謝の低下
内蔵たんぱくの減少=低栄養状態=低アルブミン血症
免疫力の低下などが起こることが分かっています。
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| | 2014/05/03 (Sat) 12:45 [編集]


Re: 動物性タンパク質の摂取

まろんさま
コメント、有り難うございます。

1)
どんな食事療法にも、その人にとって合う、合わないがあると思いますので、
ご自分が続けやすいものを、その都度、取り入れて行くのもありかと思います。

2)
遅延型アレルギーに関しては、
その食材を食べない日をつくる回転食や
一定期間、その食材を食べない日を続ける除去食がありますが、
いずれにせよ、化学療法(お薬)だけでの治療に不安をお持ちであれば、
化学療法だけでなく、その他、漢方やサプリメント(栄養素)、
そしてカウンセリングなど、
さまざまなアプローチでみていただける医療機関もありますので、
まずは、やはり、医療機関に受診されるのが良いかと思います。

> 肉中心の食事によりウェルシュ菌を増加させるとの事です。
肉食が腸内環境を悪化させ、何か、人体に悪さをするとしたら、
狩猟採集時代の我々のご先祖さまの進化にも何か影響がありそうですが、
そのお肉の質や、調理法や、その他の食べ合わせなどによる影響もあるかもしれませんね。
市販のチキンから揚げや、市販のレトルトハンバーグなど
加工品ばかり食べるのか否かなど。

3)
腸内環境を整えるのに、食物繊維が悪くはたらくことはないと思いますので、
痩せがあって、小食ではななら、
食べ過ぎる傾向がある方はとくに、
繊維質の食品をシンプルなたんぱく質にたっぷり添えるのは良いかと思います。
茹でただけでの鶏胸肉に、
茹でただけのもやしやほうれん草を添えたり、
焼いただけの魚介に、
きのこや海藻、季節の野菜たっぷりのお汁を添えるなど。

4)
糖質制限は、血糖値の乱高下を起こさないのでとても良い選択だと思います。

tamami oyanagi | URL | 2014/05/04 (Sun) 05:41 [編集]


大柳先生から助言を頂き、筋トレと食事を実践していると体重はあまり変わらず体脂肪率が落ちてました。

嬉しい結果ですが、こんなに早く結果は出るわけはないので油断せずこれからも頑張りたいと思います^ ^

また、ご相談なのですが食事の時間帯ついてです。私は学校が終わったあとアルバイトに行く日があります。夜の11時に帰って来るのですが、その場合プロテインしか取りません。しかし、それだけだとお腹が空くので肉やチーズを食べたいと思う時があるのですが深夜はさすがマズイでしょうか?

よろしくお願い致しますm(__)m

ユウ | URL | 2014/05/05 (Mon) 21:46 [編集]


Re: タイトルなし

ユウ さま
体脂肪率、減少、いいですね。
筋肉や骨量を減らすのではなく、
余分な体脂肪だけが減らせたら健康的で素晴らしいです!
食べる時間や内容について、
記事にしてみますね!

> 大柳先生から助言を頂き、筋トレと食事を実践していると体重はあまり変わらず体脂肪率が落ちてました。
>
> 嬉しい結果ですが、こんなに早く結果は出るわけはないので油断せずこれからも頑張りたいと思います^ ^
>
> また、ご相談なのですが食事の時間帯ついてです。私は学校が終わったあとアルバイトに行く日があります。夜の11時に帰って来るのですが、その場合プロテインしか取りません。しかし、それだけだとお腹が空くので肉やチーズを食べたいと思う時があるのですが深夜はさすがマズイでしょうか?
>
> よろしくお願い致しますm(__)m

tamami oyanagi | URL | 2014/05/06 (Tue) 08:19 [編集]


 
 

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