管理栄養士のローカーボ・キッチン

良いお年をお迎え下さい

29日、クリニックの仕事納めとなり、
昨日、ようやく、
お正月料理の買い出しや、
やり残していたキッチンの大掃除をすませ、
本日31日となりました。

皆様、今年はどのような1年でしたでしょうか。

糖質制限食のそれ自体は、
糖尿病の医学の世界ではとくに、
いろんな意見はありますが、
当たり前になりつつあるなと感じた1年でした。

一方、雑誌などの取材を受けて感じた事は、
一般的には、まだ、糖質制限食の実践が、
正しく伝わっていないようにも感じました。

年末に、ある雑誌社から取材を受けたのですが、
読者アンケートの結果、
やってみたいダイエットは、
低糖質ダイエットと
低炭水化物ダイエットが挙ったとのことでしたが、
糖質と炭水化物の違いも、
一般的には、まだ理解されていないものと思われます。

また、
甘味料ではなく、
主食にこそ、
1食で軽く血糖値を上げるほどの糖質が含くまれていることも、
知られていませんでした。

そして今年は、
希少糖に関するご質問も多く受けました。

希少糖は、食後血糖の上昇に影響しないと言われています。
しかし、希少糖は、自然界に微量にしか存在しない単糖で、
文字通り、大変、希少なものです。
ゆえに、
希少糖オンリーの甘味料は、
1kgあたり数万円など高価なものとなり、
希少糖オンリーの甘味料が市販され、
それを日常的に家庭で使用することは、
現実的にはあり得ません。

なので、
希少糖を数パーセント入れれば、
希少糖と明記していいというルールがあります。

つまり、
正確には、
希少糖含有シロップと明記されます。

結果、
成分は、
ぶどう糖、果糖、希少糖 約15%、その他糖類

などとなり、
糖質たっぷり甘味料となりますので、
やたらと大々的に宣伝されていますが、
ご注意下さい。

希少糖を摂るために、
ぶどう糖、果糖をもれなく摂取するくらいなら、
オリゴ糖や、ハチミツや、メープルシロップなど、
甘味だけでなく、
整腸作用や、カリウムなどのミネラルも含む栄養価も期待できる
風味の良い甘味料を少量楽しむ方が
まだましではないかと考えます。

また、
コンビニでも、
糖質オフのパンや飲料を多く目にするようになりました。

しかし、
糖質オフ
糖質ゼロ
カロリーゼロ
などの商品で気をつけたいのは、
マーガリンやショートニングなどのトランス脂肪酸の問題。
そして、
スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムカリウムなどの
人工甘味料の問題です。

たまにしか利用しないならともかく、
外食や中食を利用する機会が多い方は特に、
食品添加物の摂取はできるだけ控えた方が無難かと考えます。

このように、
糖質制限の広がりとともに、
さまざまな実践の注意点やコツなどを整理することが大切だと考えています。
油脂の摂り方も、
食物繊維の摂り方も重要です。
食物繊維=野菜と思いがちですが、
そうではありません。

アルコールとの付き合い方も、重要です。
年齢を重ねるごとに、運動も大事です。
肝臓をきれいにしておくことと、
筋肉をつけておくことは、
糖質制限食(糖新生)を長く続ける上で、
重要なポイントとなります。

糖質制限食は、
人類400万年の歴史に中で、
ヒトの消化管機能に適応した栄養の摂り方だからこそ、
糖質を制限するだけでなく、
そこから学べる栄養摂取のヒントも、
取り入れていけたら、
より良い糖質制限食の実践が可能になると思われます。

狩猟採集時代に戻ることはできませんが、
現代社会で実践するにあたり、
やはり、まず第一には、
トランス脂肪酸や食品添加物、農薬など
化学物質の摂取は控えた方がよさそうですし、
アルコールの飲み過ぎも、
注意が必要です。

このように、
来年は、
糖質制限食の実践を、
さらに科学的に、丁寧に、見つめながら、
現代社会の食卓に、
おいしく手軽にスマートに落とし込めるよう、
情報発信を鋭意、務めて参りたい所存です。

皆様、来年も何卒宜しくお願い致します。

そして、
皆様、良いお年をお迎え下さい。

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お世話になりました

年末、最後の質問です。

「小麦は食べるな!」 日本文芸社 刊

あらためて読みました。

シャトーゼなど、様々な会社が低糖質のパンを発売していますが、それらのパンも食べない方が良いのでしょうか ?
それとも、許容範囲でしょうか ?

「糖質オフの新年会・東京」でお会いできるのを、楽しみにしています。

長谷川清久 | URL | 2014/12/31 (Wed) 18:54 [編集]


Re: お世話になりました

長谷川清久さま
あけましておめでとうございます。
お返事、新年なってしまいまして恐縮です。

> 「小麦は食べるな!」 日本文芸社 刊
> あらためて読みました。
> シャトーゼなど、様々な会社が低糖質のパンを発売していますが、それらのパンも食べない方が良いのでしょうか ?

そこまで風呂敷を広げ過ぎると、
食卓が窮屈になってしまうかもしれませんね。

知った上で、
たまに食べるならあまり気にしない、
とか、
毎日、食べていたなら、気をつける、
とか、
他のものを控えて全体を調整する、
とか、
ハンドリングが良いかと思いますが、
知ったら最後、
いっさい、口にしないという
極端なことができる人や
極端なことしかできない人など、
やり方は個々人によって様々ですから、
自身のやり方で適宜、ハンドリングが良いかと考えています。

tamami oyanagi | URL | 2015/01/02 (Fri) 08:45 [編集]


 
 

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