管理栄養士のローカーボ・キッチン

ビタミンK2

9日(土)
クリニック(五反田)での勤務の後、
品川〜羽田〜福岡へ。
10日(日)
福岡で開催されました
医師、歯科医師、コメディカル対象の
栄養療法実践&活用セミナーに出席し、
「糖質制限食の指導方法」をお話しさせていただきました。

「未来の医者は薬を使わず、食事を重視し、
病気の本来の原因を探し、予防するという、
人間の基本を大切にして治療をするであろう。」
トーマス・エンジンの有名な言葉です。

投薬だけでなく、
症状の根本原因を探り、
血液検査で栄養素の過不足を知り、
食事を重視し、
さらに、
適切な栄養の補給を行うことで根本治療をめざす、
栄養療法を治療に導入されておられる
医師の症例発表は大変、勉強になるものばかりでした。

頭巾をかぶってクリニックの裏から出入りしていた、
重症のアトピー性皮膚炎の患者さんの症例は、
腸内環境を整えることを重視したもので、
4ヶ月後の
その劇的な改善を目の当たりにして、
栄養の大切さを改めて認識できました。

今回は、
そのセミナーの中で興味深かった、
カルシウムパラドックスと
ビタミンB2のお話しを紹介します。


カルシウムパラドックスとは
カルシウムの摂りすぎではなく、
カルシウムが不足する結果、
骨などに蓄えられていたカルシウムが血中に溶け出し、
そのカルシウムによって、
尿管結石、
血管壁にカルシウムが沈着=動脈硬化、
カルシム沈着性の腱鞘炎など、
血管や人体の各所にカルシムが沈着をしてしまう現象です。


血糖が高い状態が続いている糖尿病の患者さんは、
カルシム(マグネシウムかカリウムなどミネラル全般)が
尿と一緒に出てしまうので注意が必要です。

やはり、
血糖を上げない=ミネラルを無駄遣いしない
糖質制限食は、
糖尿病の方には必須の食事療法であると考えます。
加えて、
糖質制限をはじめても、
これまでの高血糖による体内の酸化(糖化)のリスクを減らすために、
抗酸化栄養のアプローチが欠かせません。

抗酸化栄養はビタミンACE(エース)。
なかでもビタミンCは、毎食、コンスタントに、
意識して、新鮮な野菜を摂ることも大事ですが、
糖化が長く続いていたような方であれば、
食事だけでなくサプリメントがあると手っ取り早く心遣いと考えます。


ビタミンK2にはなしを戻しますが、
なぜ、
骨など組織から血中に流出したカルシウムや、
摂取したカルシウムだって、
骨ではなく、
組織へと沈着してしまうのでしょう。

日本のアマゾンでも購入できるこちら
Vitamin K2 and the Calcium Paradox: How a Little-Known Vitamin Could Save Your Life (英語) ペーパーバック use pre formatted date that complies with legal requirement from media matrix – 2013/8/27

そのなかの挿絵がわかりやすいのですが、

暗闇の血管内をすすむ後ろ姿の2人の人間。
ARTERIES(動脈)

BONES(骨)
の標識がある二股の前で、
CALCIUMと背中に書かれたTシャツを着た人間に寄り添って、
BONESに続く道へと導こうとしているのが
VITAMIN K2と背中に書かれたTシャツを着た人間。

つまり、
ビタミンK2があると、
カルシウムは骨形成へと向かい、
動脈のカルシウム沈着に向かわない
というメカニズムです。

ビタミンK2は、血管と心臓に影響することは
こちらにも書かれています。
Vitamin K2: The Missing Nutrient for Heart and Bone Health (英語) ペーパーバック use pre formatted date that complies with legal requirement from media matrix – 2015/3/18


このお話しをご教授くださったのは、
木村専太郎クリニックの院長
木村専太郎先生です。
http://www.kimurasentaro.com/clinic/guide.html


ビタミンK2は豊富な食べ物は、
納豆です!
納豆キナーゼ、食物繊維、発酵食品、たんぱく質と、
納豆、いいことづくめですね。

そのほか、
乾燥わかめ、海苔、卵もに納豆ほどではありませんが、
含まれます。

ビタミンKは野菜に含まれますが、
K2ではないと骨の健康にははたらきません。

納豆を食べない人はどうしているんだろうと
調べてみたら、
ビタミンK2は、腸内環境でも作られます。
やはり、腸内環境を整えておくことは健康の基礎とも言えます。

糖質オフだけに意識をとられるのではなく、
加工品(食品添加物、酸化油脂、防腐剤(ソルビン酸))を控え、
粘膜をつくるビタミンAや亜鉛の豊富な
肉や魚介を、
ただ、ゆでるだけ、焼くだけなどシンプルに、
そこに、
葉物野菜、淡色野菜に加え、
海藻類、きのこ、こんにゃく、おからなど
食物繊維を毎食、たっぷり、
こちらも生、ゆでる、汁の具にするなどシンプルに。
そこに、
みそ、しょうゆ、酢、本みりん、麹、つけものなど
発酵食品を味付けに使いながら、
おかずをシンプルに揃えることが大事です。
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コメントコメント


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シンプルな料理ほど、調味料の質の良さが必要となり、また如何に飽きないで食べ続けれるかなど考えさせられます。
でも、それが大事なんでしょうね。
ビタミンCは以前から気になっていましたが、やはりどこのメーカーのサプリでも良い、というわけではないんでしょうね。
選ぶにあたって、ここだけは押さえて~というポイントは
ありますか?
K2もサプリあるのでしょうか?
質問ばかりで済みません!!!



太太 | URL | 2016/04/20 (Wed) 07:33 [編集]


Re: タイトルなし

太太さま
コメント有り難うございます。
調味料、大事だと同感です。
良い天然の塩、醸造醤油、熟成みそがあれば、
食材を生で、または茹でたり、蒸したりしただけの食材につけるだけで
美味しくいただけますね。

ビタミンCのサプリメントは、
メーカーというよりは
ビタミンCのはたらきを安定させるビタミンPが一緒になってるものを
選ばれるのもオススメです。

ビタミンK2は納豆を食べることと、
腸内細菌によっても合成されるので、
腸内細菌叢を整えるためにも
はやり、発酵食品である納豆に加え、
海藻、きのこなど食物繊維をしっかりと食べる方が良いかと思います。

tamami oyanagi | URL | 2016/04/21 (Thu) 08:18 [編集]


早々にお返事有難うございます!
先生のブログや著書を読むにつれ改めて日々の食事の大切さを痛感しています。
1年に及ぶ糖質制限のお陰で体重、中性脂肪、血糖値、などが低下しました。
これからは、ただ糖質制限するだけでなく身体を整える事に重きを置いていこうと思っています。
これからも先生のブログ参考にさせていただきますね!

太太 | URL | 2016/04/21 (Thu) 09:13 [編集]


Re: タイトルなし

太太 さま
こちらこそいつもありがとうございます!
わたしも、
ちょうど今回、記事にしましたが、
糖質制限の広がりとともに、
そのような食品や外食産業が増えるのは嬉しいのですが、
その内容がもし、
糖質より不自然な食品添加物や酸化油脂たっぷりであるなら、
糖質制限する方ほど、
そのような生体異物の弊害を受けることになりはしないかと懸念し、
糖質オフと同じくらい大事にしておきたい視点を今回、記事にしました。
続きも書きますのでよろしかったらまたみてください!

tamami oyanagi | URL | 2016/04/22 (Fri) 08:54 [編集]


 
 

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