管理栄養士のローカーボ・キッチン

痩せがある方の栄養摂取

ご質問をいただきました。

BMIで痩せ型。
コレステロールと中世脂肪値が非常に高い。
コレステロールが高めの方にありがちな
食生活とはむしろ反対の食生活でありながら。
健康診断で再検査。
医師の診断を受けたところ、
もう少し体重を増やすと改善するのではと。

痩せ型のコレステロール高めの患者さんには
どのような栄養指導をされてきましたか。

との内容のご質問を頂いておりました。
お返事が遅くなりまして失礼いたしました、、。

実は、クリニックでも少なからず、
このように
痩せ型で、
コレステロールが高い
(中性脂肪はどちらかというと低い方が多いですが、
 基準値よりかなり高い方もおられます)
がおられます。


まず、
血液検査データで、
炎症マーカーに異常がみられないと医師が判断し、
食事指導が行われる場合は、
基本的に、
たんぱく質と脂質は、とくに制限なく、おすすめします。

ただし、ここで問題は、
その方の1食の食べる量が少なくないか。
その方のたんぱく質と脂質の消化能力があるかどうか。
です。

クリニックでは、
消化酵素の出具合や、
胃の萎縮、ピロリ菌感染もあわせてみていくことが多いです。

さらに、
腸内細菌のビフィズス菌の割合や
乳酸菌生成割合など
腸内細菌の具合を検査機関に自費でお願いされ
測定される方もおられます。
(ビフィズス菌がほとんどない、という方もおられます)

血液検査データでも、
筋肉量
(やせがある方は、見た目でも筋肉量が少ないケースが多いです)
たんぱく質の摂取量、たんぱく質の代謝状況をみながらすすめます。

その上で、
まず、
多くの痩せ型の方には、
「消化酵素」のサプリメントをおすすめしています。
医療機関で取り扱われるもので、
たんぱく質(多種のアミノ酸)、
脂質(多種の脂肪酸)、
糖質と、
いずれの栄養素にもオールマイティー対応できるので、
栄養吸収の負担を減らすことができ、
太れます。
(逆に、肥満を気にして太りたくない方には、
この消化酵素はおすすめしません)

下痢、便秘、お腹のハリがある方には、
乳酸菌のサプリメントをおすすめすることも多いです。
私も、家族も飲んでいます。

食事で、なかなか、うまくいかない方は、
食事にプラス、サプリメント(補助栄養)があると、
とくに
食事量が少ないとか、
その割には運動が好きという方には、
心身ともに負担が減らせるからです。

もちろん、どんな食事でも治療法でも、
選択、決定するのは、
ご本人であり、その意思を尊重します。

その上で、
食事では、
糖質も、エネルギーとして食卓に取り入れていただき、
やせを改善することを第一に近い目標にします。

ハードな運動をされていたら、
少し控えていただきます。
消費エネルギーが、
摂取エネルギー(食べた量だけでなく、消化吸収できる量)
を上回らないようにしたいところです。

食べるもので避けるものは、
小麦製品のグルテンフリーと、
乳製品のカゼインです。
腸内粘膜を保護、再生したいと考えます。

その他は、いわゆるジャンクフード、
小麦や米など糖質と、
サラダ油やトランス脂肪酸が一緒になって
時間が経ったものも避けます。

パン食、カップ麺、クッキーなどの焼き菓子、
ドーナッツ、市販の揚げ物、炒め物などの惣菜、
サラダ油(リノール酸)、市販の植物油のドレッシングなど。

ほかは、
糖質制限食でいわれる、
糖質の多い野菜や、
主食の米など、
むしろ、
エネルギーとして、
食事のたびに、加えます。

たんぱく質では魚も優先します。
魚に含まれるオメガ3脂肪酸は、
コレステロールや中性脂肪など
脂質のバランスをとるはたらきもあります。

外食やコンビニでは、
糖質制限的で、
たんぱく質を確保しようとすると、
肉メニューが多くなりがちですが、
ここは私見になりますが、
ファミレスでチキンソテーやハンバーグを食べるくらいなら、
コンビニやファーストフードで
糖質の低いチキン惣菜を食べるくらいなら、
やせがある方など、
食品の質も重視したい方は、

痩せがない方は1食くらい抜く方がましかもしれない
と考えていますし、
痩せがあってエネルギーが必要な方は、
くるみやアーモンドなどナッツに、
自宅で炊いたごはんで作ったおにぎりを食べるほうが、
良いと考えています。

ごはんには、
黒米や雑穀など炊き込むこともできますし、
おにぎりにして冷まして食べることで、
でんぷんの構造が変化し、
ゆるやかに吸収されると言われています。

コレステロールと中性脂肪に関しては、
若い頃から比較的、高めの、
遺伝的な家族性であるかの医師の判断によって
治療がすすめられます。
肥満がある方は、
肥満解消の食事指導がはじまることがほとんどですが、
やせがある方の場合は、医師の判断によります。

そして、
やせのある方は、
華奢な体の割にはパワフルに仕事をされたり、
マラソンなど体を積極的に動かすのが好きな方も
多いようにも感じています。
逆に、肥満の方は、運動はあまり好まれない方が
多いようにも感じます。
それではいけないと、ジムに通われたりしますが、
基本的には体を動かすことが好きではないと、
お聞きすることが多いです。

エネルギーが必要な方は、
糖質も上手に活用することをおすすめすることが多いです。
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糖質制限

こんにちは。
現在、糖質制限1年たったぐらいなんですが資質の項目でe判定をもらってしまいした。
HDL59中性脂肪33LDLが180でした。
他の項目は全てa判定なのに残念です。

糖質制限は真面目にやってきました。糖質は1食12gは超えないようにしました。肉食よりにはなりましたが…
健診の前日に肉を2キロ食べたのが影響しているのでしょうか?
それとも、糖質制限が合わないタイプなのでしょうか?
23歳男性です。
よろしくお願いします

ユウ | URL | 2017/05/28 (Sun) 20:07 [編集]


Re: 糖質制限

ユウさま
コメント、有り難うございます。

脂質の判定で、医師からは何か具体的な指導がありましたか?
中性脂肪は低すぎる場合は、一般的に、カロリー不足のことがあります。
コレステロールの基準値は、
東海大学名誉教授の大櫛陽一先生のご著書が参考になるかと思います。
低ければいいのは間違いで、ましてや薬で下げるなど良くないという論です。

その上で、
> 糖質制限は真面目にやってきました。糖質は1食12gは超えないようにしました。肉食よりにはなりましたが…
> 健診の前日に肉を2キロ食べたのが影響しているのでしょうか?

とのことですが、
どのような目的で、
糖質を1食12gは超えないような
きっちりとした糖質制限を実践されておられるかわかりませんが、
エネルギー不足に注意することと、
もうひとつ、
お肉だけを大量に食べるのではなく、
お魚も取り入れた方が良いと思います。
肉には含まれず、
魚に含まれる大切な栄養素に、
DHA、EPAなどのオメガ3脂肪酸

ビタミンD
があります。
DHA、EPAなどのオメガ3脂肪酸には、
コレステロールや中性脂肪など
脂質のバランスを調整するはたらきがあります。
ビタミンDは骨や免疫の栄養として大切です。

そして、食物繊維も3食、しっかり摂っていますか?
生野菜サラダだけでなく、
海藻、きのこ、こんにゃくなど
ぬるぬるとした水溶性食物繊維もしっかり取り入るのがおすすめです。

いずれにしても
脂質の基準値に関しては、
医師の診断と指導にもよりますが、
東海大学名誉教授の大櫛陽一先生のご著書が参考になるかと思います。

基準値に関してなど、
記事にしますね。

tamami oyanagi | URL | 2017/05/30 (Tue) 06:21 [編集]


私の質問に対し記事にしていただきありがとうございました。痩せなのにコレステロール値が高い原因は、家族性などよく調べる必要があると思いつつ、珠美先生の記事から、低体重による自律神経の乱れもコレステロール値に関係しているように思いました。確かに私は一食二食を抜いても割と平気で、同時に、日夜、育児や家事を必要以上にこなし、常に動いているように思います。糖質制限をうたわれる先生による糖質の摂り方にはとても深いものがあります。そこには、まったく矛盾がなく、すーっと入ってくる賢い糖質の摂り方を学ぶことができます。今一度、食生活を見直すきっかけになりました。ありがとうございました。

いのうえまきこ | URL | 2017/05/30 (Tue) 21:25 [編集]


 
 

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