管理栄養士のローカーボ・キッチン

「あらゆる病気は腸内からはじまる」

今から2000年も前に、
医学の父と呼ばれる
ヒポクラテスは
「あらゆる病気は腸内からはじまる」
と言っています。

腸を悪くさせるものと
腸を良くするものを考えてみたいと思います。

まず
今回は、
腸を悪くさせるものを考えていきます。

世界的に問題視されているのが
小麦製品に含まれる小麦タンパク質=グルテン
そして
乳製品に含まれる乳タンパク質=カゼイン
です。

グルテンとカゼインの弊害については、
自身がセリアック病と診断を受け、
グルテンフリー、カゼインフリーの食事変え、
世界ナンバーワンとなった
テニスプレーヤーのジョコビッチさんの著書
「ジョコビッチの生まれ変わる食事」に
わかりやすく書かれてありますが、
彼の実家はピザ屋さんですが、
(だからこそ!?)
小麦製品と乳製品を食べないようにして、
体調を回復します。
ちなみに、グルテンによる腸壁の障害は、
膠原病など自己免疫疾患の原因のひとつとしても、
その関与が指摘されています。

小麦製品で
とくに問題と考えるのは、
農薬や遺伝子組換えなどケミカルに作られた小麦と、
酸化やトランスかなどケミカルに作られた工業油脂が一緒になって
時間がたった加工商品であると考えています。
例えば、
食パン、菓子パン、サンドイッチ、惣菜パン、
焼き菓子、ドーナッツ、カップ麺、
温めるだけのパスタなどを、
主食のように、毎日、毎食、食べるなどの食べ方です。

次に乳製品については、
効率的な飼育と搾乳量を維持するために
牛に投与されるホルモン剤や抗生物質などの弊害も、
問題視されるところです。

乳製品を控えるというと、
未だ、
保健所などで妊婦さんに対して、離乳食の指導の際、
また、
学校給食の現場でも、
毎日、牛乳飲ませることへの賛否両論があります。

牛に投与されるホルモン剤や抗生物質の弊害、
牛乳に含まれるカゼインによるアレルギーリスクなど
総合的に考慮すると、
乳製品からのカルシウム摂取は
勤務するクリニックでも、おすすめしていません。
プライベートでも、我が家では家族みな
牛乳やヨーグルトは常食しません。

牛乳はカルシウムしか含まない点も面倒です。
カルシウムはマグネシウムとセットではたらく
ブラザーイオンと呼ばれています。

骨の鉄骨となるのがカルシウムですが、
その鉄骨を支えるマグネシウムが必要です。

そして何より、
骨を形成するためには、
流れ込むコンクリート、
つまりタンパク質が欠かせません。

カルシウムの摂取量が多い国ほど、
股関節お骨折のリスクが高くなるという報告もあります。

ハーバード大学のヘグステッド(Hegsted DM)は
10カ国を調査し、
アメリカやニュージーランド、スウェーデンなど
カルシウム摂取量の多い国(=乳・乳製品の消費量が多い国)では、
シンガポールや香港などの摂取量の少ない国に比べて
大腿骨頚部骨折が非常に多いこと発表しています。

そして、
カルシウム量が多い食材として、
牛乳ばかりがクローズアップされますが、
実は、
和の伝統食品にも多く含まれています。


牛乳100g
カルシウム(mg)110  

シラス干し20g
カルシウム(mg)106

ヒジキ(乾燥)8g
カルシウム(mg)112

ごま大さじ1
カルシウム(mg)120
こうや豆腐1枚20g
カルシウム(mg)132

イワシ丸干し2尾
カルシウム(mg)570

干しエビ10g
カルシウム(mg)710

など。

そしてこれらの
カルシウムを含む和の食材の特徴は、
牛乳と違って
マグネシウムも一緒に含むということです。

吸収率の良し悪しがあったとしても、
牛に投与されるホルモン剤や抗生物質の弊害、
牛乳に含まれるカゼインによるアレルギーリスクを考え、
さらに
カルシウムを含む和の食材の特徴は、
牛乳と違って
マグネシウムも一緒に含むということも加えると、
骨の栄養として、
牛乳など乳製品にそれほど依存しなくても良いかと考えます。

さらに、日本人を含む多くの黄色人種は、
乳タンパク質を分解する酵素をもっていない
乳糖不耐症が7〜9割と言われています。

乳製品を常食する文化は、欧米から日本に伝わりました。

人類=ヒトの必須栄養素は何か、
という軸足に加え、
そこから、
その土地の、
地域の栄養摂取の過程で身につけた
消化酵素や変換酵素など、
お国柄、つまり体質の観点ももって、
日本人にあった血糖値があげすぎない、
栄養不足にならない、
栄養の摂り方を、総合的に考える必要があります。

糖質制限の実践もしかり。
糖質が低ければなにを食べてもいい、
というわけではないということです。

お国柄にあった健康食を考えるときには、
日本人にとっては、
「縄文食」は参考になるかと思われます。

その上で、何を食べるか、
栄養=食品を選ぶ上で、
気をつけておかなければならない課題が、
農薬、抗生物質、ホルモン剤、
食品添加物、水素添加した工業油、
ブドウ糖加糖溶液など、
化学物質を含む食品をできるだけ避けることです。

これらの毒物も、
腸内環境を乱します。

つづきは、また後ほど。
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オーソフードスタイル

吉村と申します、初めまして。
オーソフードスタイルの事を調べていると、こちらへたどり着きました。3歳になる娘がアレルギー持ちで、先日喘息で入院をしました。
入院中はステロイド漬けの毎日に涙をし、本人の免疫力を信じたくて、色々調べているところです。今までは緩いケトン食を試したり、メガビタミンをしたくてまずはビタミンCからと試行錯誤しているところです。
分子栄養学も学んでいきたいと思っています。
大柳さんの本を参考にさせて頂きたいのですが、私の状況に合うオススメを教えて頂けないでしょうか。正直一杯ありすぎて、、どれが良いのか迷っているところです。
どうぞ宜しくお願いします。

吉村 | URL | 2017/09/12 (Tue) 17:59 [編集]


Re: オーソフードスタイル

吉村さま
この度はコメントありがとうございます。
御子様のアレルギーにつきまして、
栄養療法で有名な医師
溝口徹先生の御著書で
「エレルギーは砂糖をやめればよくなる!」(青春出版社)
がオススメです。
タイトルには、
砂糖と書かれてありますが、
砂糖を原因とするはなしにとどまらず、
アレルギーの、
対症療法ではなく、
根本治療に役立つさまざまなメカニズムと対策が、
わかりやすくまとめられています。

アレルギーに効く栄養素についても
栄養素別に解説があって、
取り入れやすいかと思います。

また栄養療法を取り入れている
全国の医療機関は
こちらのサイトから検索できます。

「オーソモレキュラー.jp」
http://www.orthomolecular.jp

クリニック検索
http://www.orthomolecular.jp/clinic/

御嬢様と御家族の皆様に、
御役立て頂けましたら幸いです。

tamami oyanagi | URL | 2017/09/13 (Wed) 09:09 [編集]


大柳様

お忙しい中、ご返信、ご回答、ありがとうございます。
有名な大柳さんにご回答頂けた事、とても嬉しいです。
溝口先生の『アレルギーは砂糖をやめればよくなる!』ですね。承知しました。早速購入してみます。
その場しのぎの治療ばかりで、根本的治療の記載があるのはとても助かります。ありがとうございました。

吉村 | URL | 2017/09/14 (Thu) 09:01 [編集]


 
 

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