管理栄養士のローカーボ・キッチン

週刊ポストの記事について

ずいぶんご無沙汰しております、、。
ようやく少し仕事が落ち着きました。
が、まだ、もう少し、バタバタが続きます、、。

明日は予定どおり、
山梨へトレッキングにいけるといのですが、、。

さて、
週刊ポストで、
糖質制限をすると糖尿病になる!
という記事が出て、
患者さんからも、
だいじょうぶかな〜という
不安の声をお聞きすることがありました。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170912-00000014-pseven-life&p=1

この記事、タイトルと内容が、わかりにくいというか、
何が言いたいかというと、
糖質制限がよくない
ということが言いたいんだろうということはよくわかるのですが、
あちこちに、
科学的な(おそらく解釈の)間違いなども点在していて、
指摘しにくい内容と文章にまとまっているように感じます。

結論では
「糖質を制限するとインスリンが効きにくくなるうえに足腰が衰え、それがさらなる糖尿病リスクを生じさせる。「糖尿病パラドックス」は「負のスパイラル」に発展しかねない、という指摘である。」

となっています。

糖質制限があたかも直接的に
足腰を衰えさせるかのように語られていますが、
足腰が衰える理由は、さまざまです。

記事では、
「糖新生は、空腹とともにストレスを感じた際に脳から分泌されるホルモン「コルチゾール」によって引き起こされる。だが、筋肉を溶かしてまで糖を生成する「コルチゾール」が分泌されるほどの低血糖状態は、人体にとってかなりイレギュラーなことだという。」

と書かれてありますが、
糖新生によって筋肉が溶ける?
ということは見たことはないのですが、
そもそも、ここの論の間違いは、

糖質制限で
低血糖にはなりません。

ということです。

そして空腹とともにストレスを感じて筋肉が溶けるなら、
糖質制限だけでなく、
カロリー制限でもおこり得るはずです。
むしろ、
カロリー制限の方が空腹になりやすいのではないでしょうか。

ヒトは、
糖質制限でも、
カロリー制限でも、
断食など絶食療法でも、
基本的に低血糖にはなりません。

ヒトは、
口腔摂取による血糖変動の有無にかかわらず、
つねに血糖を一定値に保つために、
誰でも、日常、糖新生を行っています。
寝ている間など。


「低血糖状態から体を守るために、コルチゾールは糖新生と同時に、上げた血糖値を維持するために『インスリン』の効きを悪くして血糖値が下がるのを防ごうとしてしまいます。そうなると、今度はインスリンが効かなくなってしまう。その結果、血糖値を下げられなくなって、糖尿病になるという可能性が指摘されているのです」

この文章も、そうですね。
そもそも低血糖から身を守るための結果、
糖尿病になる可能性が指摘されている、
ということですが、
糖質制限では、
低血糖にはなりませんから、
糖質制限を批判することにはならないかと思います。

低血糖になるとしたら、
基本、
糖尿病で、
血糖を下げる薬を飲んでいたり、
カーボカウントをせずに
(食事の糖質量にあわせずに)
インスリン注射をしてしまった場合です。

ですから、
糖尿病の治療は、
できるだけ投薬に頼らない食事療法が求められますし、
そのためには、
血糖を投薬に頼らずコントロールするために、
カロリーではなく、
糖質量を調整するしかありません。
とくに、
インスリンを打つ方にとっては、
カロリーではなく
カーボカウンをしながらインスリンの適量をはかることが、
低血糖や高血糖を防ぐために欠かせません。

筋肉がとける?
筋肉量を落とさないということだと想いますが、
そのためには、
カロリー制限で、魚介、卵、肉を控えるのではなく、
タンパク質を多く含む、魚介、卵、肉を摂取して、
適度な筋トレなど筋肉を使う日常の運動が重要です。

そして、
円滑な糖新生のためには、
ボリュームのある筋肉と、
薬物やアルコールで疲れていない、
肥満による脂肪まみれではない、
きれいな肝臓を保っておくこと。
そして
糖新生が肝臓と筋肉を介して行われる際に
酵素のはたらきに欠かせないのが
ビタミンB6などビタミンB群です。
ビタミンB6も、魚介や肉など動物性食品に豊富に含まれます。

脂肪肝も糖質制限で解消できますし、
投薬による肝臓の負担も、
糖質制限で血糖コントロールを行えれば、
投薬の量は減らせるので、
やはり、
糖質制限は、
肝臓にもやさしい食事療法とも言えます。

あとは加齢とともに、
筋肉量はおとろえますので、
加齢とともに、
主食や果物など糖質で簡単に食事をすませるのではなく、
良質なタンパク質をご自身の消化機能をみながら、
毎食しっかり確保し、
主食などの糖質は
それぞれのエネルギー消費によって足し引きしながら、
適度な運動の継続が重要です。
スポンサーサイト

PageTop
 

コメントコメント


管理者にだけ表示を許可する
 

 
 

トラックバックトラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)