管理栄養士のローカーボ・キッチン

「日本食品糖質推定成分表の作成」

現在、公刊されている「日本食品標準成分表2010」を用いて
糖質量を知りたい場合、
炭水化物量から食物繊維総量を引いて計算しなくてはなりません。

また、糖質、と一言で言っても、
でんぷんなのか、
糖類(ブドウ糖、果糖、ショ糖、麦芽糖、乳糖など)なのか、
区分けがされていない、
つまり全部まとめて糖質として表記されるので
糖質といっても
でんぷんが多いのか、
ショ糖が多いのか、
果糖が多いのかなど、
調べる術はありませんでした。

ところが今回、
日本食生活学会において、
「日本食品糖質推定成分表の作成」なる論文が昨年、発表され、
日本食生活学会誌に掲載されています。

論文の緒言には、
「日本人の糖尿病患者の多くは2型糖尿病で、食べ過ぎや運動不足など、生活習慣の関与が大きいが、病状のコントロールには糖摂取を調整することが不可欠である」
との一節もあります。

論文には、
各食品群から3食品が抜粋され掲載されていますが、
今後、すべての食品の糖質量
(でんぷん、および糖類)を掲載した
「五訂増補日本食品標準成分表準拠 日本食品糖質推定成分表」
の公刊が予定されているそうです。

糖質制限食では、とくに、果糖の含有量がわかると、
血糖は上げたくないけど、
痩せ対策で果糖の多い食品(主に果物)を摂りたい場合に、
役立ちそうですね。

おなじ糖質でも、でんぷんなのか、ショ糖なのが区別できることで、
血糖の上がり具合に違いがあることを研究しやすくなると思います。
ちなみに、
グラニュー糖100gの糖質量は100g。
このすべてがショ糖です。
急さに血糖を上昇させることが想像できます。
また
アーモンド(乾)100gの糖質量は9.3g。
うち、でんぷんが3.5g。残り5.8gはショ糖です。

論文はこちらです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh/21/4/21_4_314/_pdf
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コメントコメント


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先生こんにちは!
非常に有意義なお仕事だと思います
非糖尿人の私ですが、陰ながら応援しております

さて以前コメントしたように漫画家の西原理恵子さんのブログで低糖質ダイエットが時々出ますが、そこに寄せられたコメントで少々気になる話がありました
ハーバード大の論文で、炭水化物を摂らないダイエットを長期間続けると、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まるというものだそうです
これが糖質の摂取量低下によるものなのか、食事内容の変化によるのかで解釈が変わってくると思うのですが
この話はご存知でしょうか?

caorita@エセ京女 | URL | 2012/07/10 (Tue) 18:18 [編集]


Re: タイトルなし

caorita@エセ京女さま

コメント、有り難うございます。
ハーバードの論文、はい、知っております。
北里研究所病院糖尿病センター長の
山田悟先生が、2012年7月3日、
医師のための情報専門サイトMT Proで、批判的に解説しておられる論文です。
論文の問題点などは
江部康二のブログにも解説されています。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/page-1.html

一方、ハーバード大学のグループは、
脂肪とたんぱく質が多く炭水化物が少ない食事をしているグループでも、心臓病のリスクは上昇しなかった。
**Halton TL, et al. Low-carbohydrate-diet score and the risk of coronary heart disease in women. New England Journal of Medicine 2006;355:1991-2002.』
という内容の研究をNew England Journal of Medicineに、
2006年11月9日号に報告しています。
こちらも
江部康二先生のブログに詳細が掲載されています。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1231.html

いろんな人がいろんな立場で物いうこともあると思いますが、
わたくしは「糖質制限食=人類食」というところが軸足になると考えています。
いわゆるサイエンスからみたヒトの食として非常にわかりやすいです。
人類400万年の進化の過程で、
農耕が始まって炭水化物を食べるようになった歴史は1万年程度と圧倒的に少ないです。
炭水化物を摂る様に、わたしたちの消化管はまだ適応してきれていないと、
イギリスの栄養学の教科書
「ヒューマンニュートリション」の炭水化物の結論には
そう明記されています。
(ましてや現代のような血糖を急さに上昇させる
精製加工された糖質の摂取には到底、適応しきれていないとも明記されています)

精製技術とか、文化などを抜きにして、
ヒトの食というサイエンスの視点から、
普通に、自然に考えて、
ヒトが炭水化物を摂取するほうが不自然かとわたくしは考えています。

tamami oyanagi | URL | 2012/07/11 (Wed) 07:54 [編集]


野菜酵素

初めまして和楽と申します。今年1月に江部先生のブログに出会い糖質制限食で健康を取り戻した生活をしております。 お引っ越しされてからの拝見でして…質問なのですが野菜酵素に興味があります。一度も口にしてません。液体はとても甘いと聞きましたが、サプリメントの場合はいかがなのでしょうか?野菜酵素が糖質制限食に大丈夫なのか教えてくださいませ。

和楽、 | URL | 2012/07/11 (Wed) 19:20 [編集]


Re: 野菜酵素

和楽さま

コメント、有り難うございます。
酵素が糖質制限食に大丈夫かどうかで言えば大丈夫かと思いますが、
酵素を摂取するために、野菜をジュースなどの液体にして
吸収よいかたちで大量に摂れば、
摂った量(糖質量)に比例して血糖値が上がる、
ということになります。
野菜は、緑の濃い野菜を中心に、
旬の野菜を、飲む、ではなく
たんぱく質系のおかずに組み合わせて食べれば十分かと思います。
ちなみに、酵素は、
ヒトは、体内で、たんぱく質から作ります。
たんぱく質の摂取は重要です。
また、
400万年の人類の歴史の中で摂取してきた食事=糖質制限食ですが、
400万年の人類の歴史の中で、
我々のご先祖様が、
酵素を摂取する為に野菜を(ましてやジュースなど液体にして)
摂っていたことはないかと思われます。
サプリメントは、
よほど何か不足があったり
アスリートのような過度な負荷がかかる方以外は、
とくに必要ないかと思いますよ!

tamami oyanagi | URL | 2012/07/12 (Thu) 06:49 [編集]


栄養素のバランス

管理栄養士さんと言うことでつまらないことを質問させてください(>_<)
糖質制限を継続して体重は順調に落ち体調もよくなりましたが今日栄養指導をうけるよう指示され大きな病院へいってきました。
昨日の食べたものをかきだしざっと計算したら1100カロリーいかないくらいと言われエネルギーをもうすこしとらないとふらふらするし…栄養素が足りてないと指摘(>_<)カルシウムは牛乳を飲むこと野菜は沢山とることなど指摘を受けました(--;)
糖質制限の糖質量範囲内ではできるだけ野菜もとるように心がけたりひじきやちりめん海草なども取り入れてました。青汁もふるさと青汁を二杯飲んでます。食物繊維豊富でカリウムも豊富なのでむくみによいかと思って飲んでます(--;)
それでも栄養素は足りないと言います。
糖質制限を実施するにミネラルやビタミンの不足などはどのように対処したらよいですか?サプリメントで補うのでしょうか?

糖質制限初心者 | URL | 2012/07/12 (Thu) 19:58 [編集]


こんばんは。

数日前、ネットで気になる記事を見つけました。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120707-OYT1T00554.htm

炭水化物を制限する食事を長期間続けると、心筋梗塞や脳卒中になる危険性が高まるというものですが、この記事に対して、大柳先生はどのようにお考えでしょうか?

もちろん、「極端に制限する」とかいろいろな要因が重なってだとは思いますが、気になったのでお聞きしています。

Masaaki Miyazawa | URL | 2012/07/12 (Thu) 22:24 [編集]


Re: 栄養素のバランス

コメント、有り難うございます。

糖質制限食では、
主食(糖質)で腹をみたす食事ではなく、
おかず(たんぱく質)をしっかり食べていきますので、
結果的に、ビタミン、ミネラルは摂取できます。
なぜなら、ビタミンやミネラルは何に多く含まれているかというと、
肉や魚介、大豆製品なのです。
野菜ではありません。

カロリー不足を補う意味で、
たとえば、
サラダに大さじ1のオリーブ油をかければ、
それだけで100kcalはアップできます。
おやつにチーズやナッツを食べれば
やはり200〜300kcalを確保できます。
このような良質な油脂系食品でカロリーを足すのはいかがでしょう。

カルシウム=牛乳というのはいささか稚拙な栄養指導ですね、、。
なぜなら、カルシウムはマグネシウムと一緒にはたらくミネラルです。
乳製品はヨーグルトかチーズから確保して糖質制限し、
エネルギーアップの意味でも
マグネシウムの多いアーモンドを30粒ほど、
1日の食事におやつなどにプラスされてはいかがでしょう。

tamami oyanagi | URL | 2012/07/13 (Fri) 09:30 [編集]


Re: タイトルなし

コメント有り難うございます。
別の方にもコメントしたのですが、
炭水化物を制限する食事を長期間続けると、
心筋梗塞や脳卒中になる危険性が高まるという
この記事に対して
北里研究所病院糖尿病センター長の
山田悟先生が、2012年7月3日、
医師のための情報専門サイトMT Proで、批判的に解説しておられる論文です。
論文の問題点などは
江部康二のブログにも解説されています。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/page-1.html

一方、ハーバード大学のグループは、
脂肪とたんぱく質が多く炭水化物が少ない食事をしているグループでも、心臓病のリスクは上昇しなかった。
**Halton TL, et al. Low-carbohydrate-diet score and the risk of coronary heart disease in women. New England Journal of Medicine 2006;355:1991-2002.』
という内容の研究をNew England Journal of Medicineに、
2006年11月9日号に報告しています。
こちらも
江部康二先生のブログに詳細が掲載されています。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1231.html

いろんな人がいろんな立場で物いうこともあると思いますが、
わたくしは「糖質制限食=人類食」というところが軸足になると考えています。
いわゆるサイエンスからみたヒトの食として非常にわかりやすいです。
人類400万年の進化の過程で、
農耕が始まって炭水化物を食べるようになった歴史は1万年程度と圧倒的に少ないです。
炭水化物を摂る様に、わたしたちの消化管はまだ適応してきれていないと、
イギリスの栄養学の教科書
「ヒューマンニュートリション」の炭水化物の結論には
そう明記されています。
(ましてや現代のような血糖を急さに上昇させる
精製加工された糖質の摂取には到底、適応しきれていないとも明記されています)

精製技術とか、文化などを抜きにして、
ヒトの食というサイエンスの視点から、
普通に、自然に考えて、
ヒトが炭水化物を摂取するほうが不自然かとわたくしは考えています。

tamami oyanagi | URL | 2012/07/13 (Fri) 09:33 [編集]


よくわかりました☆

カルシウムはチーズでも代用可なのですね(^^)チーズは脂質の部類にはいるからといわれて不安になりました(--;)
お酒も飲みませんのでカロリーも肉などは(ステーキなんてきつい)なかなか入っていきませんし豆腐などはカロリー的に低く(--;)極力鯖などの油の多い魚をチョイスしてみます(^^)
おやつはいつもナッツかチーズどちらかにしていましたが今後はどちらも食べることにします。

サラダはオリーブ油をかけるようにします。えごま油もよいとかかれてました(^^)今度探してみます(^^)
青汁は健康のため続けたいなとは思います。肉ばかりやと体が酸性になりそう…イメージですみません(--;)そんなことはないとまたご指摘を受けるかもしれませんね(--;)
まだ初心者ゆえ日々勉強…します(^^)

かよりん☆☆ | URL | 2012/07/13 (Fri) 18:45 [編集]


Re: よくわかりました☆

かよりんさま

美味しく楽しく糖質制限食、是非、続け下さい!

tamami oyanagi | URL | 2012/07/15 (Sun) 17:01 [編集]


炭水化物の見方

こんにちは
はじめてコメントいたします。

食品についている食品成分表を見ていて分からないことがあるのですが、
たとえば手元にある大豆粉では、28gあたり(1食分相当)の表示で
炭水化物 8g
- 繊維3g
- 糖質2g
とあります。
8-3-2=3となり、
炭水化物=脂質と糖質
で計算が合いません。

このような場合、実際の糖質は2gと考えるのか、
8-3= 5g
と考えるのか、分からなくなってしまいました。

いろいろ調べてみたのですが納得のいく答えが見つからず混乱しています。

ご教授お願いいたします。

hatena | URL | 2012/07/16 (Mon) 08:27 [編集]


Re: 炭水化物の見方

hatena さま


> たとえば手元にある大豆粉では、28gあたり(1食分相当)の表示で
> 炭水化物 8g
> - 繊維3g
> - 糖質2g
> とあります。
> 8-3-2=3となり、
> 炭水化物=脂質と糖質
> で計算が合いません。

これは、単純に、掲載ミスだと思います。
炭水化物=食物繊維+糖質
で、計算あうはずですので。

ちなみに、わたくしは大豆粉を利用するときは
「すずさやかの大豆粉」を使いますが、こちらは
100gあたり
糖質16.1g。
食物繊維21.6g
糖質量37.7g
です。

これを
28gあたりで計算してみると
糖質4.5g。
食物繊維6.1g
炭水化物10.6g
となりますね。

何か記載ミスなどがあっていたとしても、
糖質5g前後といったところであれば使えそうですが、
念のため、メーカーに問い合わせてみれば安心ですね。


tamami oyanagi | URL | 2012/07/16 (Mon) 09:57 [編集]


Re: 炭水化物の見方

早速の回答、ありがとうございます。

私は北米(カナダ)在住なのですが、
大豆粉以外にも炭水化物の計算が合わない物が実に多く
とても戸惑っているところです。

手元にあるカナダ産の絹ごし豆腐(Silken Tofu)では
炭水化物は0g と表示されていますし、
同じくカナダ産のヨーグルトでは
炭水化物5g、そのうち繊維質0g、糖質2gと表示されており同じく計算が合いません。

幸い糖尿病を患っているわけではないのでそれほど糖質量に厳格になる必要はないのですが、カーボフリーの食事で体調がすこぶる良好で今後もなるべくカーボを控えた生活をしていきたいため、気になります。

国によって食品成分の測定方法や表示方法が違うということなのでしょうか。

糖尿病で糖質制限を取り入れている方のブログでも、アメリカから取り寄せた食品を食べた場合、表示されている糖質量から推測される血糖値の上昇値よりも食後に実際に測定した血糖値がかなり高くなるとコメントされている方もおり、食品成分への表示への信頼を失いかけております。

hatena | URL | 2012/07/16 (Mon) 10:16 [編集]


Re: Re: 炭水化物の見方

hatena

カナダにお住まいなのですね。

基本的に、現在、
国連食糧農業機関(FAO)の報告書では、
食品のエネルギー計算の基礎となる
炭水化物の成分量算出にあたっては、
単糖類、二糖類およびでん粉を
それぞれ個別に直接、定量し、
単糖を示すことを推奨しています。
なので、炭水化物のうち、
表記されているのは、
単糖と食物繊維という可能性もありますね。
単糖類と食物繊維を足して差がでた場合、
二糖類以上の糖、
という可能性があるわけです。

日本も、ようやく、
このような細かな炭水化物の算出方法が
採用されようとしています。

以前、アメリカのお土産で頂いた
食品パッケージの成分表をみると、
carbohydratesのg表記の後に、
うち
sugarのgが表記されています。
ここでいう
sugar

砂糖のグラムなのか
ショ糖のグラムなのかわかりませんが、
いずれにせよ、
炭水化物の定量方法と表記の仕方は、
国によって違いがありそうです。

でも、おおまかに、
でんぷんか、糖類かくらいの違いであれば、
炭水化物のgをそのまま目安にできそうですね。

tamami oyanagi | URL | 2012/07/17 (Tue) 05:55 [編集]


Re:Re: 炭水化物の見方

詳しくご説明いただきありがとうございます。

今後は、
炭水化物=繊維質+糖質 とならない場合は
糖質の量は上乗せで見るようにしようと思います。

本当にありがとうございました。

hatena | URL | 2012/07/17 (Tue) 09:43 [編集]


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このコメントは管理人のみ閲覧できます

| | 2012/07/18 (Wed) 09:36 [編集]


玉金霧島の糖質に関して

こんにちは&はじめまして。
ダンチュウシリーズで糖質制限に踏み込み、今や江部先生&大柳先生の著作をすべて読破した2型DM48歳です。さて、玉金霧島の芋をテルモ新ウリエースGaでグルコースチェックしたところ、”多めの尿糖が検出”されました。原材料の一つのバニラ起因と思われますが、血糖値上昇が懸念されます。いかがでしょうか?
これからもブログを参考に楽しく拝見させていただきます。

武藤 幸夫 | URL | 2012/08/10 (Fri) 11:44 [編集]


Re: 玉金霧島の糖質に関して

武藤 幸夫さま

著書、読破、有り難うございます!
玉金霧島の芋、情報も有り難うございます!
桐の箱に入った、高級焼酎ですね。
尿糖検査紙は、何につけても、
基本的に、ブドウ糖を含めば反応しますので、
ツバメの素にも反応するはずですが、
いずれにせよ、血糖を上げるほどではなさそうです。
でも、玉金霧島に浸してみようと思われたのがスゴいです。
わたしも、いろいろ試してみます!

tamami oyanagi | URL | 2012/08/11 (Sat) 07:53 [編集]


 
 

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