管理栄養士のローカーボ・キッチン

吉祥寺 もつ焼き カッパ

更新がままならない日々、、。
MobileMe時代のブログアーカイブより、
もつ焼きカッパつながりで
もつ焼きカッパネタを以下、ペーストします。


「百の書物より1本のワインの中に哲学がある」
(「Il y a plus de philosophie dans une bouteille de vin que dans tous les livres.」)
細菌学で多大な業績を残した科学者
パスツール Pasteur, Louisの言葉です。
ワイン好きのパスツール、
さすがフランス人らしく「哲学」という言葉を使って、
ワインの奥深さを表現したのでしょうかね。

パスツールのような、高尚な哲学とはほど遠いのですが、
とある酒場で学んだ、わたくしの人生哲学みたいなはなしを、
本日はひとつご紹介したいと思います。

わたしの行きつけのもつ焼きやが、
地元、吉祥寺に1軒、あります。
駅前の、有名な、小さな、古い、
もつ焼きやです。
開店前から、
とくに土曜日は長蛇の行列で有名なお店です。
もつという食べ物は、
子どもの頃は食べたことがないですし、
大人になって呑みの場で
何度か食べる機会がありましたが、
味も匂いも苦手で、
わたしは、モツは苦手なんだと思っていました。
ところが、わたくしの
呑み友達であり料理の師匠でもある
中華の重鎮「知味 竹ろ山房」(吉祥寺)のご主人
山本豊さんに、
ここのは違うから、美味しいからと、
そのお店に連れていって下さったのがきっかけで、
今では、週1〜2ペースで
仕事帰りに通うようになりました。
美味しいんです!
みな、並ぶはずです。
クセも、臭みもなく、
香りがよく、新鮮で、
大きさが繊細で、ほどよい小ささというか、
でかくないんです。
炭で焼くのですが、
火の入れ具合もこれまた素晴らしい。
レバーのちょい焼き、
なんかは、きちんと中が温かいレアです。

ちょっと個性的なお店で、
頼み方や座り方に
ルールみたいなものがあるんですね。
開店同時に店内に入る場合は、
カウンター奥からつめて座る。
座った奥から順番に注文を聞いていく。
焼きから注文する。
などなど。
なので、最初1人で行くとき、
山本さんに、
頼み方や部位などメールで、
文字で送ってもらって、
それをこっそり見ながら
ぎこちなく頼んでいたのですが、
まあ2年も通っておりますので
今では、座れば黙っていても焼酎が出てきます。
ちなみに焼酎はストレートしかありません。
25度の芋。「出水」。
わたしの場合は、
だまっていても
水も一緒に持ってきて下さいます。
いつもありがとーございます。
25度の焼酎ですが、
くいくいと5〜6杯は呑んでしまうので、
お腹の中で、水で薄めながら呑まないと、
えらい酔っぱらうことになってしまいます。
その他の酒は、紹興酒、泡盛、ビールです。
生ビールはありません。
小瓶はあります。

とそれはさておき、
ここからが人生哲学ちっくなお話です。

通い始めた頃のこと、
2年程前ですから、今よりまだ比較的、
比較的ですよ、
初々しさもあり、
比較的です、
若くみえたのかもしれません。
しつこいようですが、比較的。
で、その頃、
まあ今でもそうなのですが、
2千円を一度に飲み代の目安に設定して
ちまちまと計算しながら注文していたわけです。
串はどれも1本90円です。
串の数を数えて最後、お勘定をします。

その日も、食べながら、呑みながら、
食べた串をちまちまと数え、
アタマの中で計算しながら、
2千円でいかに楽しむか、
おしんこを頼むより、
もう1杯呑もうかとか、
あと串2本、食べられるかなとか、
そんなこんな計算しながら、
串を数えながら
女がひとり、
黙々と呑んでいたわけです。

最近は数人で来るお客さんが増えましたが、
基本、ひとり客が多いんですね。
その日も、わたしの隣の男性もひとりでした。
となりの男性も、わたしも黙々と、
ただひたすら
もつを噛む、噛む、噛む。
次に酒をくいっと飲む。
またもつを噛む。噛む。噛む。
また酒をくいっと飲む。
の繰り返しです。

ひとりで黙って過ごすそのような時間は、
仕事のこととか、いろんなことを考えたり、
何も考えなかったりできる貴重な時間です。

そんな折り、隣の男性が帰る支度をはじめ、
「お勘定」といって席を立とうとした瞬間、
わたしの皿の串を、
黙って、
適当に、
がばっと取って、
自分の皿の串とあわせてしまったではありませんか!!

店の方はいつものように手際よく串の数を勘定し、
その男性はすばやくお金を渡し、
黙って店を出て行きました。

話しかけもせず、
ただ、大人が黙々と
ひとりの時間を過ごし、
隣のお金に余裕がなさそうな女の皿の串を、
適当に持っていく。
全部の串を持っていくのではなく、
適当に残しておく。
この繊細さ。

わたしはこのとき、
こういう大人になろう、
そう思いましたよ。

お礼を言えば言えたし、
顔を見ることもできたのですが、
黙って串を持っていく殿方に対し、
女が、そこで
有り難うございますぅ、
なんて声に出したら、
周囲も気づくし、
それは野暮だ。
ここは気づかないふりをした方が良い、
と、
店の方が手際よく串の数を勘定し、
その男性がすばやくお金を渡している数十秒の間、
瞬時にわたしはそう結論づけ、
何も言わず気づかないふりをしました。

お顔を見ていないので、
仮にその方とどこかでお会いしても
もう永遠に直接、口に出してお礼を言えませんが、
心の中には今もお礼の気持ちはいっぱいです。

そのような出来事をはじめ、
さまざまな方が集まる
古く狭いもつ焼きやで過ごす時間には、
(お店はとても清潔です)
毎週、2年も通っていると、
さまざまな事が起こります。

先の殿方のような「大人」ばかりではなく
反面教師も多々おられますけどね。

そのような方がお隣になったり、
近くになったときは、
あー今日は運が悪かったなーと諦め、
さっさと食べて、
さっさと呑んで、
さっさと帰りますけどね。

もつ焼き(塩)&焼酎。
糖質制限呑みの
サンプルみたいな組み合わせですね。
呑み過ぎた結果、
その後の炭水化物の誘惑には要注意ですが、、。

写真は、毎年新年の開店1〜2日間だったか頂ける、
限定品のお年賀の革財布。
わたしは
このお財布に、いつも500円玉を貯めておきます。
で、たまったところで、
来週もまたひとり元気に通いたいと思いマッス!
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コメントコメント


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大人の世界、大人の一期一会

先生、こんにちは

とてもステキな体験をなさったんですね
私はそんなスマートな立ち居振る舞いには程遠いおっさん飲み女(爆)ですが
こないだ時々行く店の若い子があまりにも好感がもてたので、他にお客さんもいなかったので一杯おごっちゃいました(運転しないことは確認済)

おひとりさま歴●十年より

caorita@エセ京女 | URL | 2012/07/20 (Fri) 12:26 [編集]


Re: 大人の世界、大人の一期一会

caorita@エセ京女さま

いつも有り難うございます。
caorita@エセ京女さまも、おひとりさま歴、なのですね!
いいですよね〜。まったりひとりの時間。
またカッパ事件簿、ご報告致します!
糖質オフネタも〜〜

tamami oyanagi | URL | 2012/07/20 (Fri) 17:05 [編集]


 
 

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