管理栄養士のローカーボ・キッチン

「糖質オフの野菜たっぷりレシピ」

野菜レシピ表紙


この度、
「糖質オフの野菜たっぷりごちそうレシピ」(アスペクト)
上梓致しました。

糖質制限食では、
野菜の摂り方に関するご質問もよくお聞きします。

料理は、
ビオファームまつき

松木一浩さんです。

松木さんは、
フランス・パリの
「ニッコー・ド・パリ」に勤務後、
帰国し、
恵比寿の
「現「ジョエル・ロブション」の第一給仕長を務められ、
その後、
有機農業の道へ進むことを決意され、
現在、静岡県で、
4ヘクタールの野菜を有機栽培されておられます。

第1章はスープ。
第2章はサラダ。
第3章は主菜。
第4章は副菜。
第5章は軽食とおやつ。

見た目も味も大満足の
からだにやさしいレシピが満載です。

やさいのおいしいパワーを楽しみながら、
糖質制限食の継続に、
本著をご活用頂けましたら幸いです。

以下は、
わたくしが書いた、
第6章:野菜と糖質制限食について
の中の、一節です。


「野菜の力で、科学をおいしくいただく」

 400万年の人類の歴史の中で、農耕が始まったとされる1万年よ
り前の399万年の間、我々の先祖は、肉や魚介などたんぱく質食品
を中心に、雑草、植物の根や茎、種実類、海藻などを摂取して進化
を遂げたと考察されています。
 イギリスの栄養学の大著「ヒューマン・ニュートリション」にも、
「ヒトのもつ消化管機能は、およそ1万年前に始まった農業の発明
以前の摂取食物に対して適応している」と明記されています。

 ところが現代社会はどうでしょう。消化・吸収のスピードが速い
精製された穀物を、毎食、大量に摂取するだけでなく、運動量の少
ない食生活へと激変しました。消化管という“内なる自然”と、食
環境という“外の自然”とのギャップがあまりにも大きいと言わざ
るを得ません。その結果、糖尿病や肥満、がんやアルツハイマーなど、
食後高血糖が大きな原因のひとつとされる、さまざまな現代病が世
界的に問題視されています。
 糖質制限食は、このような糖質過多の食事内容を見直し、ヒトの
消化管機能に適応した栄養素の摂取によって食後高血糖を防ごうと
するものです。なぜなら、血糖値を上げる栄養素は唯一、糖質だけ
だからです。とくに糖尿病の方は、摂取した糖質量に比例して血糖
値が上がります。どんなにカロリーを制限しても、糖質を摂取して
いる限り、食後高血糖を免れることはできません。
 これらの話は、科学の話です。単なる生理学の事実です。
 しかし、われわれ人類は、もはや、狩猟採集時代には戻れません。
糖質の過剰摂取を気にしつつ、現代社会の文化的側面もスマートに
取り入れながら、糖質制限食を続けていく必要があります。科学と
文化を融合させながら、糖質制限理論を、日常の食卓に落とし込む
ことが求められます。この糖質制限理論という科学を、食卓におい
しく落とし込む食材のひとつが「野菜」ではないかと思うのです。
 野菜には旬があります。季節の到来を感じ、香りを楽しみ、瑞々
しい食感を味わえます。また、野菜には、その国、その土地特有の
種類があり、故郷の味や、旅先での貴重な味わいとしても楽しめま
す。さらに、漬けものにするなど、保存食としての知恵も味わえま
す。糖質制限食では、漬け物は、ごはんのおかずではなく、たとえ
ば、高菜漬けで豚肉を炒めたり、味噌漬けの塩分で冷や奴をいただ
くなど、味付けとして楽しむことができるのです。
 ヒトの消化管機能に適応した肉や魚介を食べる科学的な糖質制限
食に、文化や情緒を添えるもの、それが野菜の大きな魅力のひとつ
ではないでしょうか。
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コメントコメント


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>これらの話は、科学の話です。単なる生理学の事実です。
>しかし、われわれ人類は、もはや、狩猟採集時代には戻れません。
>糖質の過剰摂取を気にしつつ、現代社会の文化的側面>もスマートに
>取り入れながら、糖質制限食を続けていく必要があり>ます。

すばらしいですね。説得力あります。むりやりの糖質制限では長続きしませんものね。
こちらもちゅうもんします!

hikidashi | URL | 2013/05/13 (Mon) 16:30 [編集]


Re: タイトルなし

hikidashi さま
コメント有り難うございます!
ライフスタイルやライフステージにあわせて、
続けていくことが大事ですね。

> こちらもちゅうもんします!
有り難うございます!
宜しくお願い致します!!

tamami oyanagi | URL | 2013/05/14 (Tue) 06:03 [編集]


野菜食べたい

はじめまして。
1ヶ月ほど前、糖尿病を宣告されたばかりです。

糖質制限がいいよ、と友人に勧められ、いろいろ調べ、実践してているところです。
革命的な荒木先生の本も読みましたし、ダンチュウの本を見て、栄養管理士である大柳先生に是非質問したいと思っていたことがあります。

荒木先生の本では、野菜の糖すら摂ってはいけないとありますよね。野菜など食べなくても人間生き残れるというのは理解しました。でも、女性として、美容の観点からみたら、野菜なし、ってどうなの?肌荒れとかしないの?って素朴に思ったんです。野菜って本当にそんな役立たずなんでしょうか?栄養管理士としてどう思われますか?

「文化と情緒を添えるもの」という大柳先生の意見には嬉しくなりました。

それにやっぱり、野菜って美味しいですもんね。
野菜に肯定的な糖質制限の本がでるとは、嬉しいです。
炭水化物や甘いものは我慢できますが、野菜まで我慢というのは、キツいなと思っていました。

ちなみに野菜を最初にたっぷり食べて肉や魚を食べる食事を続けて、この一ヶ月で平均的血糖値近くまでダウンしています。もう少し下げたいです。毎朝スロージョギングもしているので、野菜我慢しなくてもいいですよね??

Blinchiki | URL | 2013/05/19 (Sun) 19:56 [編集]


Re: 野菜食べたい

Blinchiki さま
この度は、コメント、有り難うございます。

> 糖質制限がいいよ、と友人に勧められ、いろいろ調べ、実践してているところです。
是非、続けてみてください。
わたしの家族も、
空腹時血糖200を超えていた2型糖尿病でしたが、
糖質制限食をはじめて3ヶ月後の検査では、
空腹時血糖も、
中性脂肪も、
脂肪肝の数値もすべて改善。正常値。
体重も7キロ減り、
現在も維持しています!
毎日、焼酎飲みながら、元気ですよ!

のちほど、ご質問の件、
記事にしますね!

tamami oyanagi | URL | 2013/05/20 (Mon) 06:46 [編集]


 
 

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