管理栄養士のローカーボ・キッチン

国際オーソモレキュラー医学会 第47回世界大会

本日2018年4月27日(金)から29日(日)、
国際オーソモレキュラー医学会の世界大会が、
今年、初めて東京で開催されます。初のアジア開催です。
会場は、セルリアンタワー東急ホテルです。

そしてこの度、
明日4月28日(土)14:00〜16:30 ROOM1
「ヘルスケア・プロフェッショナルが実践する栄養療法」
にお招きいただき、
「栄養療法におけるクリエイティブな食事指導の重要性」と題し
お話させていただきます。

オーソモレキュラー栄養療法は、
病気や不定愁訴に対し、
その症状を、投薬でとりあえず一時的に見えなくするだけでなく、
その症状を引き起こしている栄養の過不足を
生化学データからみつけ、
栄養の過不足を食事やサプリメント=栄養素で整え、
根本治療を目指すものです。

オーソモレキュラー栄養療法は、
私たちが食べるもの(栄養素)が、
こころとからだに大きな作用を及ぼす
という大原則に基づいています。
そのためには、まずは、
サイエンスとしての栄養科学を知ることが重要ですが、
栄養学は、実践してはじめて活きる科学とも言えます。

現代社会の中で、
平均的人間ではなく
個性をもった個々人の食卓に、
いかに実践しやすい形で落としこむのか、
栄養指導の重要性を考えていきます。

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血糖コントロールと同じくらい重要なこと

糖質制限食というもの、
それ自体の本質は、
食後高血糖を防ぐことができること、
それだけです。

とても単純なことですが、
食後高血糖を防ぐことは、
食で健康を叶える上で避けて通れません。

食後に高血糖を防げる糖質制限食は、
インスリンや投薬に頼り過ぎないで、
合併症を予防したい糖尿病の方には有効であるどころか、
糖質制限食でしか血糖コントロールはかないません。

また、
余分な体脂肪があって、
体脂肪を優先的に燃焼したい方にとっても、
糖質制限をして血糖値を上げない時間をつくることは
効果的です。

つまり、
血糖コントロールは糖質制限で行えますが、
血糖コントロールしか糖質制限ではかないません。

何をどのように食べるかは、
糖質制限をしてもしなくても、
カロリー制限食であっても、
別の栄養科学として考え、
実践しなければなりません。


糖質制限の結果、
主食を抜いて、とんかつなど揚げ物ばかり食べて、
お酒も飲んで体調を崩して、
だから糖質制限食は危険だという週刊誌の記事がありましたが、
それは糖質制限の栄養科学(食後高血糖を防ぐこと)を
批判するものではなく、
とんかつなどの揚げ物ばかり食べて、
お酒を飲みすぎる栄養摂取について批判すべきだと考えます。

糖質制限をしてもしなくても、
揚げ物ばかり食べて、お酒を飲みすぎることは、
健康に良くないことはたいていの方はわかるかと思います。

揚げ物の過食や常食は、
酸化油脂やトランス脂肪酸の摂取につながり、
炎症リスクが高まり、
アレルギーや動脈硬化の原因になります。
糖質制限とは無関係に、、。

そのほか、たとえば、
糖質制限をしてもしなくても、
肉しか食べず、魚をほとんど食べないなどの
偏ったタンパク質摂取を続ければ、
肉には含まれず魚に含まれる栄養素、
ω3系脂肪酸やビタミンDは不足します。

ω3系脂肪酸の不足は、
血液が凝固しやすくなり、
アレルギーが発症しやすくなり、
記憶力や学習能力が低下します。

ビタミンDの不足は、
骨がもろくなり骨折しやすくなったり、
歯茎が弱ったり、
虫歯になりやすくなります。

食物繊維の不足は、腸内環境の悪化につながり、

人工甘味料など食品添加物については、
常に世界中でその安全性に対して議論が続いています。

これらは、すべて、
糖質制限とは別のステージのはなしです。
主食を食べようが、抜こうか、
揚げ物ばかりたべたり、
お酒を飲みすぎたり、
食物繊維が不足すれば、
さまざまな病気のリスクにつながることは、
一般的に言われていることと同じです。

私たちの身体は、
血糖コントロールさえかなえば健康になれるほど
単純ではありません。

なにをどう食べるかを、
現代社会の食卓に落とし込む場合、
100年前、私たちのご先祖様は、
その食事を、そのような食べ方でしていたか、を
考えるようにしています。

糖質もエネルギーとしては有効活用できることを考えると、
古代米や雑穀、芋や十割そば、
季節の果物(糖度保障などされていない自然なものは手に入らないのかもしれませんが、、)
自然な糖質はエネルギー源として、
成長期やアスリートなど、
エネルギーが必要な方にはおすすめしています。

避けるべきは、
糖質であろうが、タンパク質であろが、脂質であろうが、
過度に加工、精製された、ジャンクフードと言えるかもしれません。
糖質であれば、
菓子パン、カップ麺、温めるだけのインスタントパスタなどの常食。
タンパク質であれば、
出来合いのとんかつ、天ぷらなどの揚げ物や炒め物、
ウインナーやフランクフルトなど肉の加工品の常食。
など。

世界中で使用が禁止されているトランス脂肪酸も、
積極的に摂る必要があるでしょうか。
トランス脂肪酸は、
カレールーや焼き菓子、菓子パン、食パン
ファーストフードのポテトフライなどの揚げ油などに
含まれているため、
糖質制限をすれば結果的に摂らずに済みます。

できるだけ自然な環境で飼育された健康な肉や卵に、
旬の魚介、
大豆製品などを組み合わせてタンパク質系の食品を確保し、
みそやしょうゆ、酢、本みりんなど和の発酵食品や
藻塩など天然塩でシンプルにあじつけをし、
季節の野菜や海藻、きのこ、こんにゃくなどの食物繊維を
たっぷり組み合わせる食事は、
糖質制限であろうか、なかろうが、
血糖コントロールと同じくらい、
食で健康をかなえる上でかかせないアプローチと言えます。

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アスリートと糖質

肥満がなく運動をする方にとって、
糖質からエネルギーを得る方法は、効率的であると考えます。
人体は血糖値を上げるほど糖質を摂取してエネルギーにしなくても、
体脂肪を燃焼してエネルギーを得ることができます。
しかし、もはや、狩猟採集時代ではない現代社会においては、
そのようなギリギリのエネルギー源に頼るだけでなく、
ましてやアスリートという普通の生活者よりも
多くのエネルギーや栄養を必要とする状況がある場合、
糖質という手っ取り早いエネルギー源を有効活用することは、
タンパク質や脂質をエネルギーではなく、
心身の材料に効率的にまわせます。

とくにトレーニング中は、
筋タンパク質の合成より分解が激しくなりますが、
運動中に、体重1kgあたり1gの糖質を摂取することで
筋タンパク質の分解を抑制できるという報告や
パフォーマンスか改善されるなどの報告もあります。

しかし、アスリートは、
余分な体脂肪にならない程度に、
エネルギーとして使い切れるような
糖質摂取を心がけたいものです。
どのくらいの糖質摂取が、
自分に活動量にあった肥満しない程度のものなのかは、
個人差があり、平均値では語れないと考えますが、
インスリンを多く分泌させない摂取法を心がけておくことは
肥満を防ぎ、筋力をつけ、筋グリコーゲンの貯蔵に
役立つと考えます。

トレーニング自体が、
筋肉の収縮によってブドウ糖をすみやかに
筋肉のエネルギーにするので、
トレーニング前後の糖質は体脂肪になりにくいのですが、
血糖値の急上昇を起こさない=インスリンを大量に分泌しない、
食べ方としては、
プロテインなどタンパク質と一緒に摂ること。
その上で、糖質を比較的、多く含む食品としては、
おにぎりや蒸かしたジャガイモなど
いったん冷ましたでんぷん食品で摂る方法もあります。
でんぷんは冷める過程で、
消化されにくいレジスタントスターチという
食物繊維ににた分解物に変化するため、
ゆるやかな吸収が期待できます。

ゆっくり吸収される糖質の摂り方のほうが、
体脂肪が増えず筋肉量が増えているという報告もあります。

オメガ3系脂肪酸=魚食もとりいれましょう。
オメガ3系脂肪酸は、インスリン感受性を高めます。
少ないインスリン分泌ですむということですね。

運動をする方で、
肥満がない方や痩せがある方の場合、
タンパク質、ミネラル、ビタミン、
ω3系脂肪酸などの栄養摂取と、
栄養の消化吸収や免疫の要である
腸内環境整備を意識した食事を毎食、心がけたうえで、
運動前後には、
手っ取り早いエネルギー源という特徴をもつ糖質を、
体脂肪にしない程度にとりいれていく手もあると考えます。

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糖質制限の本質

引っ越し後の生活が、ようやく落ち着いてきました。
今年に入ってとくに、
娘の大学受験や、
無事、受験が終わったら今度は
京都で学生生活がはじまるため、
娘の引っ越し準備など、
バタバタが続きましたが、
受験といえば、
なななんと!
『「糖質制限」その食べ方ではヤセません』が、
大阪青山大学の入試問題に使用されたそうです!

どんな問題なんだろー
今、確認中です。

『「糖質制限」その食べ方ではヤセません』にも書きましたが、
糖質制限への批判は、
相変わらず、
これからも続きそうですが、
その原因のひとつに、
糖質制限という
制限すべきものしか明確にされていない
ネーミングが悪?利用されるからではないかと考えています。

糖質制限が栄養科学として
ヒトの健康に間違いなく貢献できるのは、
食後にインスリンを追加分泌するほど
高血糖を起こさないこと、
です。

食後高血糖を防ぐこと、
それによる肥満を解消、防ぐことは、
糖質制限でしか叶いません。

その上で、
糖質制限の実践で、
不健康になるとするなら、
糖質を制限した結果、
何を、どう食べるのか、
糖質以外の栄養の問題となります。

主食を控えても、
浴びるほど飲酒を続けるのか、
添加物や酸化油脂ばかり摂り続けるのか、
たとえばこのような
糖質以外の栄養素や食べ方で不健康になったとしたら、
それは糖質制限のせいではありません。

血糖コントロールがリアルタイムに的確に行えることが
糖質制限の本質であり、
高血糖を起こさないことは、
健康管理に欠かせない重要なアプローチとなります。

インスリンの分泌能力は、
日本人をふくめた東アジア人は
欧米白人に比べて、
半分から1/4しかないと言われています。

少ない、限られたインスリンを
できるだけ無駄遣いしない
肥満しない程度の糖質(エネルギー)の摂り方は、
美味しい糖質を長い人生、長く楽しむうえでも、
幼少時代など早くから実践したほうが、よいかと考えます。

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糖質制限は子どもでもOKか

ご無沙汰しております、、
引っ越しが、なんとか、先日、無事、終わりました、、
次は、大学進学のため東京を離れる娘の引っ越しです、、。
引っ越しの作業はストレス大ですね、、

さて、本日は、よくいただくご質問について、
「糖質制限は、子どもでもやって良いのでしょうか」
「糖質制限は、妊婦さんでもやって良いのでしょうか」
など
ライフステージによっては
糖質制限は良くないのではないか、
という不安感について、考えてみたいと思います。

おそらく、
糖質制限という言葉が幅広すぎて、
その定義が明確でないために、
ことあるごとに、
糖質制限に対する不安につながると考えています。

わたしは、
糖質制限が、
年齢、性別、国籍を超えて、
ヒトという生物にとって自然であるとしたら、
「血糖値スパイク=食後高血糖」を起こさないこと。
になると考えています。
糖尿病でなくても、
糖質を普通にごはん1膳などの量、
摂取するだけで、
食後高血糖を起こすとするなら、
子どもでも、妊婦さんでも、
良くない、と言えます。

逆にいえば、
ごはん茶碗1膳など普通の糖質摂取量で、
血糖値スパイクを起こさないのであれば、
やせがある、成長期である、アスリートであるなど、
エネルギーが必要な方は、
なにも狩猟採集時代の
ギリギリの栄養摂取=糖質制限食でなくて、
糖質を、エネルギーとして活用するという手もあると考えています。

糖質制限とは、
血糖値スパイクを起こさない食事療法と考えると、
糖質制限をわかりやすく認識できるのではないでしょうか。

つまり、
糖質制限とは、
血糖値のことしか良い当てていないので、
血糖値に影響する糖質以外の栄養摂取については、
栄養の科学で組み立てていく必要があります。
たとえば、油脂について。
トランス脂肪酸、酸化油脂などばかりとって、
オメガ3(魚食)が不足すれば、
過酸化脂質による発がんや
アレルギーのリスクになるかもしれません。

糖質制限して、
トランス脂肪酸、酸化油脂などばかりとって、
オメガ3(魚食)が不足して、
過酸化脂質による発がんや
アレルギーになったからといって、
だから糖質制限は良くない、というのは、
話のステージが違いますよね。

食後高血糖を起こさないことは、
食で健康をかなえる上で欠かせない必要条件であることは
間違いありません。

しかし、
トランス脂肪酸、酸化油脂などばかりとって、
オメガ3(魚食)が不足する食事をすることは、
糖質制限理論とはステージが違う栄養のはなしです。

どんな方でも、
食後高血糖を起こさない
糖質制限食は
食で健康をかなえる上で必要です。
しかし、
どんな糖質を、どのくらいとったら、どのくらい血糖値が上がるかは、
個人差が大きいと思われます。

その上で、
どんな脂質を摂取するのか、
タンパク質をしっかり消化吸収できるのか、
抗酸化栄養は摂取できているか、
食物繊維は摂取できているか、
腸内環境はどうか、など、
これらも、
子どもでも妊婦さんでも
ヒトという生物にとって、
食後高血糖を防ぐ糖質制限と同様、
食で健康をかなえる上では、
栄養の科学で考えなくてはいけない大事な要素であると考えます。

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